問13　2015年9月実技（資産設計）

賢一さんは、将来、両親が認知症等のため判断力が衰えた場合に備え、法定後見制度について知りたいと思い、ＦＰの大久保さんに相談をした。法定後見制度に関する下表の空欄（ア）〜（エ）にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。



１．（ア）後見　（イ）保佐　（ウ）必要　（エ）不要

２．（ア）保佐　（イ）後見　（ウ）必要　（エ）必要

３．（ア）保佐　（イ）後見　（ウ）不要　（エ）必要

４．（ア）後見　（イ）保佐　（ウ）不要　（エ）必要

法定後見制度に関する問題です。

成年後見制度には法定後見制度と任意後見制度の２つがあり、法定後見制度では判断能力の低下の程度順に、「後見」「保佐」「補助」の３つに分かれています（後見が一番判断能力が低い）。

また、法定後見制度では、本人以外が後見等の開始の申し立てをする場合、後見・保佐は本人の同意が不要ですが、補助は本人の同意が必要です。
補助の対象者は、後見や保佐が必要な人よりは判断能力があるとされるため、本人以外による補助開始の審判は、本人の意思を尊重すべく本人の同意がなければできません。

なお、判断能力が低下した場合、本人、配偶者、4親等内の親族等の申立権者が家庭裁判所に対して、後見、保佐または補助開始の審判を申し立てますが、保佐人・補助人の代理権は、保佐・補助開始の申立てとは別に、代理権付与の申立てが必要であり、本人以外からの申立ての場合、本人の同意が必要です。

以上により正解は、４．（ア）後見　（イ）保佐　（ウ）不要　（エ）必要

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