問20 2015年9月基礎
問20 問題文
以下の表に記載されている割引債券の1年複利計算による単価(空欄(1))と固定利付債券の単利計算による最終利回り(空欄(2))の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。なお、税金や手数料等は考慮せず、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
単 価 :割引債券( 1 )円、固定利付債券101.60円
償還価格 :割引債券100.00円、固定利付債券100.00円
表面利率 :割引債券 − 、固定利付債券0.80%
最終利回り:割引債券 0.40%、固定利付債券( 2 )%
残存期間 :割引債券 4年 、固定利付債券6年
1) (1) 98.42 (2) 0.52
2) (1) 98.42 (2) 1.07
3) (1) 99.20 (2) 0.52
4) (1) 99.20 (2) 1.07
問20 解答・解説
債券の利回りに関する問題です。
最終利回りとは既発債を購入し償還期限まで保有した場合の利回りです。
まず割引債の1年複利計算による最終利回りですが、
複利計算の計算式は、元金×(1+利率÷100)N乗 です(N=投資期間)。
よって、単価=Xドルとすると、残存期間4年の債券をXドルで買って、額面100ドルで償還されたときの最終利回りが0.40%となるわけですから、
Xドル×(1+0.40/100)^4=100ドル
Xドル=100ドル/(1+0.40/100)^4=100/1.016096256256≒98.42ドル(小数点以下第3位四捨五入)
次に単利の利付債券の最終利回りですが、単利の利回りの計算式は、
利回り(%)=(1年間の収益合計/投資金額)×100 です。
※1年間の収益=1年分の利子+1年当たりの差益
1年分の利子 :額面100円×0.80%=0.80円
1年当たりの差益:(額面100円−購入価格101.60円)/残存期間6年=−0.27円(小数点以下第3位四捨五入)
1年間の収益合計:利子0.80円+差益−0.27円=0.53円
利回り(%)=(収益合計0.53円/投資金額101.60円)×100=0.5216≒0.52%(小数点以下第3位四捨五入)
従って正解は、1) (1) 98.42 (2) 0.52
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