問21 2016年1月基礎

問21 問題文と解答・解説

問21 問題文

国内ポートフォリオ運用において、リスク調整後収益率を測定するための各種手法の一般的な説明に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。

(a)トレイナーの測度は、ベンチマークに対するポートフォリオの超過収益率を、トラッキングエラー(超過収益率の標準偏差)で除して求める。

(b)シャープ・レシオ(シャープの測度)は、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率を差し引いた超過収益率を、ポートフォリオの収益率の標準偏差で除して求める。

(c)ジェンセンのアルファ(ジェンセンの測度)は、ポートフォリオの収益率から安全資産利子率を差し引いた超過収益率を、CAPM(資本資産評価モデル)で算出されるポートフォリオのα(アルファ)で除して求める。

1) 1つ

2) 2つ

3) 3つ

4) 0(なし)

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問21 解答・解説

ポートフォリオ運用に関する問題です。

(a)は、不適切。トレイナーの測度は、超過収益率をポートフォリオのリスクであるβ(ベータ)で除して、リスク1単位当たりの超過収益率を算出するものです。
トレーナーの測度=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷β
ベンチマークに対するポートフォリオの超過収益率をトラッキングエラー(ベンチマークのリスクに対するポートフォリオのリスクのかい離)で除して算出するのは、インフォメーション・レシオ(情報比)です(リスクに見合った超過リターンが得られたかを検証できるため、主にアクティブ・ファンドの運用成績を測る場合に用いられます(数値が大きいほど超過収益が大きい)。)。

(b)は、適切。シャープ・レシオは、標準偏差で測ったリスク1単位に対して、超過収益率がどれだけあったかを示すものです。
シャープ・レシオ=(ポートフォリオの収益率−安全資産利子率)÷標準偏差

(c)は、不適切。ジェンセンのアルファ(ジェンセンの測度)は、CAPM(資本資産評価モデル)で算出される超過収益率を上回った部分(アルファ(α))を測るもので、市場で形成される証券価格の歪みを表す尺度として利用されます。
ジェンセンのアルファ=ポートフォリオの収益率−(安全資産利子率+β×(市場全体の収益率−安全資産利子率))

従って正解は、1) 1つ

問20      問22

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