問1 2016年9月実技(資産設計)

問1 問題文と解答・解説

問1 問題文

健司さんは二世帯住宅建築の資金計画について、FPの佐久間さんに相談をした。下記<条件>に基づく資金計画とする場合、健司さんの父が負担する自己資金の額として、正しいものはどれか。

<条件>
[二世帯住宅建築にかかる費用]
・ 建築費(本体工事費および付帯工事費)は3,300万円(消費税込み)とする。
・ 諸費用は上記建築費の10%とする。

[資金計画]
・ 健司さんは、下記[住宅ローンの条件]より算出した額の住宅ローンを借り入れ、建築費に充てる。また、諸費用の2分の1を自己資金で負担する。
・ 健司さんの父は、諸費用の2分の1と、健司さんの住宅ローンで不足する建築費を自己資金で負担する。

[住宅ローンの条件]
・ 借入条件は、金利年1.6%(全期間固定金利)、返済期間30年(返済回数360回)、元利均等返済、毎月返済のみ(ボーナス返済なし)とする。
・ 借入額は、年間元利合計返済額が、健司さんの平成27年分の給与収入の20%以内となる最大額とする。
・ 借入額は、下表を基に計算し、計算過程は円未満を四捨五入、借入額は10万円未満を切り捨てること。

[借入額100万円当たりの毎月の元利合計返済額(元利均等返済)]

※表の数値は正しいものとする。

1.955万円

2.1,070万円

3.1,235万円

4.1,400万円

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問1 解答・解説

住宅ローンの借入可能額・関連費用に関する問題です。

資料より、ローン金利1.6%で返済期間30年の場合、借入金100万円に対する毎月の返済額は3,499円。
よって、借入金に対する毎月の返済額の割合は、100万円÷3,499円=285.79・・・
つまり、毎月の返済額の約285倍まで、借入可能ということです。

次に、「借入額は、年間元利合計返済額が、健司さんの平成27年分の給与収入の20%以内となる最大額」ですので、
給与収入470万円×20%=94万円が、年間の元利合計返済額の上限です。
よって、毎月の返済額の上限は、94万円×1/12=78,333円(円未満四捨五入)
従って、毎月の返済額を78,333円以内にした場合、
借入可能額=78,333円×100万円÷3,499円=22387253.50…
→2,230万円(10万円未満切り捨て)

よって、建築費3,300万円のうち2,230万円は住宅ローンでまかない、残額1,070万円を健司さんの父が自己資金で負担します。
さらに、諸費用は3,300万円の10%で、親子で折半しますから、健司さんの父が負担する自己資金額の合計は、
1,070万円+3,300万円×10%×1/2=1,235万円

以上により正解は、3. 1,235万円

問1-10(資料)                問2

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