問10 2016年9月実技(資産設計)
問10 問題文
綾子さんは、裕樹さんの出産に係る産前産後休業に引き続いて育児休業を取得している。先日、会社から、雇用保険の育児休業給付金の1回目の支給申請手続きを行ったとの連絡があった。育児休業給付金に関する次の(ア)〜(エ)の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。なお、両親ともに育児休業をする場合(パパ・ママ育休プラス)の特例については、考慮しないものとする。
(ア)育児休業給付は、一般被保険者が1歳(支給対象期間の延長に該当する場合は1歳6ヵ月)未満の子を養育するために育児休業を取得した場合に支給される。
(イ)育児休業給付を受けるには、休業開始日前の2年間に賃金支払基礎日数が11日以上ある月が通算して12ヵ月以上あることが条件とされる。
(ウ)育児休業給付金の支給額は、支給対象期間(1ヵ月)当たり、原則として休業開始時賃金日額×支給日数の60%(育児休業開始から6ヵ月経過後は40%)相当額となっている。
(エ)育児休業給付金を受けるには、育児休業期間中の1ヵ月ごとに、休業開始前の1ヵ月当たりの賃金の80%以上の賃金が支払われていないことが条件となる。
問10 解答・解説
雇用保険の育児休業給付金に関する問題です。
(ア)は、○。育児休業給付金の支給期間は、原則子どもが1歳になるまでですが、配偶者が育児休業を取得する等の場合は1歳2ヶ月(パパ・ママ育休プラス制度)、預けられる保育所がないといった場合には1歳6ヶ月になるまで延長されます。
(イ)は、○。育児休業給付金を受けるには、原則として、休業開始前2年間に、みなし被保険者期間(賃金支払の基礎となった日数が11日以上ある月)が12ヶ月以上あることが必要です(介護休業給付金も同じ)。
(ウ)は、×。雇用保険の育児休業給付金の支給額は、休業開始から180日までは、支給日数30日当たり「休業開始時賃金日額×30日×67%」です。
(本来は40%のところ、暫定措置で67%(181日目から50%)になっています。)
(エ)は、○。育児休業給付金は、休業中の給与が休業前の80%以上支払われると支給されず、休業前の30%超〜80%未満では差額が支給され、休業前の30%以下の場合は全額支給されます。
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