問55 2016年9月応用

問55 問題文と解答・解説

問55 問題文

《設例》の〈財務データ〉に基づいて、X社の損益分岐点比率を求めなさい。〔計算過程〕を示すこと。なお、計算過程においては端数処理せず、〈答〉について表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。また、変動費は売上原価に等しく、固定費は販売費及び一般管理費に等しいものとする。

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問55 解答・解説

損益分岐点比率に関する問題です。

損益分岐点比率は、損益分岐点売上高(売上高=費用となる売上高)の実際の売上高の割合をみて収益性の高さを判定するもので、この比率が低いほど収益性が高いことを示します。

損益分岐点=固定費÷{1−(変動費÷売上高)}ですが、
「変動費は売上原価に等しく」とあるため、まずは売上原価を計算します。
売上総利益(粗利)=売上高−売上原価ですので(売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたもの)、
X社の売上原価=3,180,000百万円−866,000百万円=2,314,000百万円

また、「固定費は販売費及び一般管理費に等しい」とありますが、
営業利益=売上高−売上原価−販売費・一般管理費ですので、
X社の販売費・一般管理費=売上総利益866,000百万円−営業利益196,000百万円=670,000百万円

従って売上高3,180,000百万円のときの変動費2,314,000百万円、固定費670,000百万円の場合、
損益分岐点=670,000百万円÷{1−(2,314,000百万円÷3,180,000百万円)}≒2,460,277百万円となります。

損益分岐点比率=損益分岐点/売上高ですので、
X社の損益分岐点比率=2,460,277百万円÷3,180,000百万円×100
=77.367…% ⇒ 77.37% (小数点以下第3位四捨五入)

以上により正解は、77.37(%)

問54          問56

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