問55 2017年1月応用
問55 問題文
《設例》の〈X社の財務データ〉に基づいて、(1)X社の平成28年3月期のインタレスト・カバレッジ・レシオと、(2)変動費が売上原価に等しいと仮定した場合のX社の平成28年3月期の限界利益率(貢献利益率)を、それぞれ求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。なお、計算にあたっては、すべて期末の数値を使用すること。
問55 解答・解説
インタレスト・カバレッジ・レシオと限界利益率(貢献利益率)に関する問題です。
インタレスト・カバレッジ・レシオとは、借入金に対する企業の利息支払い能力を示す指標で、これが高ければ、安心して融資できるってことで、銀行等の金融機関が融資の際に参考とする指標でもあります。
インタレスト・カバレッジ・レシオ=事業利益÷金融費用
(事業利益=営業利益+受取利息・配当金、金融費用=支払利息・割引料)
では、問題文の数値を式に当てはめてみましょう。
事業利益=310,000+6,600+9,000=325,600、金融費用=13,000
よって、インタレスト・カバレッジ・レシオ=325,600÷13,000=25.046倍 ⇒ 25.05倍(小数点以下第3位四捨五入)
次に、「限界利益」とは、売上高から変動費を差し引いた利益のことで、売上増加時に最大限獲得できる利益を意味しています。
さらに、売上増加時に、利益増加に結び付く割合を示したものが、「限界利益率」で、以下の数式で算出できます。
限界利益率=限界利益÷売上高=(売上高−変動費)÷売上高=1−変動費率
ここで、「(2)変動費が売上原価に等しいと仮定」とあるため、
]社の限界利益=売上高−売上原価=売上総利益 となります。
(売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を差し引いたもの)
よって、]社の限界利益率=売上総利益850,000 ÷売上高4,000,000×100
=21.25(%) (小数点以下第3位四捨五入)
以上により正解は、(1)25.05(倍) (2)21.25(%)
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