問1 2017年9月実技(資産設計)

問1 問題文と解答・解説

問1 問題文

下記<資料>は、真理子さんの兄の浩二さんが平成29年中に行った上場株式等の取引で生じた譲渡損益、受け取った配当・利子の一覧である。この取引に関する下記の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる金額の組み合わせとして、正しいものはどれか。

<資料>


----<解答に当たっての留意点>----
・浩二さんはいずれの株式においても大口株主に該当しない。
・平成29年中に<資料>以外の上場株式等に係る譲渡および上場株式等に係る配当等の対象となる取引はなく、繰越控除の対象となる前年以前の譲渡損失もない。
・配当はすべて、「株式数比例配分方式」で受け取っている。
・特定口座内の上場株式や特定公社債については、譲渡損益は取引の都度損益通算が行われ、配当金等は年末に損益通算が行われ、還付金があれば翌年の始めに支払われる。
・売買手数料と復興特別所得税は考慮せず、株式の配当と債券の利子からは、便宜的に20%(所得税・住民税の合計)の税金が支払時に源泉徴収されるものとする。
--------------------------------

・TX証券の特定口座(源泉徴収選択口座)では、口座内で損益通算が行われ、徴収された税額のうち( ア )が還付される。

・TX証券、TY証券の取引について確定申告を行い、配当・利子について申告分離課税を選択した場合、還付されるのは徴収された税額のうちの( イ )である。

1.(ア) 2,000円 (イ) 0円

2.(ア) 2,000円 (イ)2,800円

3.(ア)24,000円 (イ) 0円

4.(ア)24,000円 (イ)2,800円

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問1 解答・解説

株式の特定口座に関する問題です。

上場株式の譲渡損失は、同一年の株式の譲渡所得や申告分離課税を選択した配当所得と損益通算できますが、特定口座内で受け入れた配当と譲渡損失は特定口座内で損益通算されます。

また、平成28年1月1日以後、国債・地方債・公募公社債・上場公社債等の特定公社債の利子は、原則として申告分離課税となり、確定申告することで、上場株式等の譲渡損失と損益通算可能です(以前は公社債の利子は源泉分離課税で、確定申告しても株式の譲渡損と損益通算不可でした)。ただし、特定口座の源泉徴収選択口座の場合、特定口座内にて源泉徴収や損益通算が行われます。

さらに、源泉徴収選択口座では、株式・公社債等の譲渡損失と配当・利子所得との口座内での損益通算が可能ですが、配当・利子の支払いの都度ではなく、年間の配当・利子の合計額と株式・公社債等の譲渡損失合計額から損益通算されるため、払い過ぎた源泉徴収税額は翌年の年初に還付されます。これに対し、株式・公社債等の譲渡益と譲渡損の損益通算は、取引の都度行われるため、既に譲渡損が発生している場合、その譲渡損失額までは譲渡益が発生しても源泉徴収されません

本問の場合、特定口座内での株式の譲渡損は▲120,000円で、譲渡益は110,000円ですから、
損益通算すると、▲120,000円+110,000円=▲10,000円 です。
次に、配当・利子の合計額は、10,000円+6,000円=16,000円 ですので、
源泉徴収税額は16,000円×20%=3,200円 です。
ここで、株式の損益通算後の譲渡損▲10,000円と配当・利子の合計額16,000円を通算すると、
▲10,000円+16,000円=6,000円 です。
よって本来徴収されるべき税額は、6,000円×20%=1,200円 ですので、源泉徴収済みの税額3,200円との差額が還付されます。
よって還付金額は、3,200円−1,200円=2,000円

次に、TX証券とTY証券内の取引を損益通算すると、以下の通りです。
TX証券内:▲120,000円+110,000円+10,000円+6,000円=6,000円
TY証券内:70,000円+▲90,000円+8,000円=▲12,000円
損益通算後の金額:6,000円+▲12,000円=▲6,000円
よって本来徴収されるべき税額は、0円となるため、源泉徴収済みの税額全額が還付されます。

ここで、証券口座のうち、一般口座では、投資家自身が年間の証券取引の損益を計算し、確定申告する必要がありますが、株式の配当や特定公社債の利子については、口座の種別に関わらず、源泉徴収されます。
よって、TY証券内での源泉徴収税額は、8,000円×20%=1,600円 ですから、
TX・TY証券内での源泉徴収税額の合計:3,200円+1,600円=4,800円
このうち、TX証券では特定口座で既に2,000円が年初に還付されているため、確定申告では差額が還付されます。
よって還付金額は、4,800円−2,000円=2,800円

よって正解は、2.(ア) 2,000円 (イ)2,800円

問1-10                問2

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