問3 2017年9月実技(資産設計)
問3 問題文
真理子さんは、現在自分が加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容を確認することにした。次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続しており、真理子さんは<資料>の保険から保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、免責事項に該当する事由はなく、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
・真理子さんが2017年10月に初めてガン(乳ガン・悪性新生物)と診断され、8日間入院し、約款所定の手術(給付倍率40倍)を受け、退院後20日間通院した場合、支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・真理子さんが2017年10月に糖尿病で30日間入院し、退院後20日目に同じ病気で34日間入院した場合(いずれも手術は受けていない)、支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・真理子さんが2017年10月に交通事故により6日間入院し(手術は受けていない)、その後死亡した場合、支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
<資料1/保険証券1>
<資料2/保険証券2>
問3 解答・解説
生命保険の保障内容に関する問題です。
初めてガン(乳ガン・悪性新生物)と診断され、8日間入院し給付倍率40倍の手術を受け、退院後20日間通院した場合、保険証券1のガン保険からはガン診断給付金・ガン入院給付金・ガン通院給付金・ガン手術給付金が支払われ、保険証券2の医療保険からは入院給付金・手術給付金・通院給付金・女性疾病入院給付金が支払われます。
※女性疾病入院給付金・特約の給付対象:乳ガン、子宮ガン、子宮筋腫、卵巣腫瘍 等
いずれの入院給付金も入院1日目から支給されますので、8日間入院した場合は、8日間が支給対象期間です。
よって、ガンで8日間入院し、手術を1回受けた場合の保険金合計額は、
ガン診断:50万円
ガン入院:日額15,000円×8日間=12万円
ガン通院:日額5,000円×20日間=10万円
ガン手術:20万円
入金給付金:日額5,000円×8日間=4万円
手術給付金:入院5,000円×40倍=20万円
通院給付金:日額3,000円×20日間=6万円
女性疾病入院給付金:日額5,000円×8日間=4万円
合計:50万円+12万円+10万円+20万円+4万円+20万円+6万円+4万円=126万円 となります。
また、糖尿病で入院した場合、保険証券1のガン保険からは給付は無く、保険証券2の医療保険から入院給付金が支給されます。
入院給付金は、入院1日目から支給され、「同一事由の1回の入院給付金支払い限度は60日」とあるため、1回目の入院で30日間入院した場合は、30日間が支給対象期間です。
また、「180日以内に同じ病気で再度入院した場合は、1回の入院とみなす。」とありますから、2回目の入院でも1日目から支払対象となりますが、1入院限度日数は60日までです。
1回目30日+2回目34日=64日間ですので、4日分は支払対象外となります。
よって、糖尿病で64日間入院後に死亡した場合の給付金合計額は、
入院0.5万円×60日間=30万円 となります。
最後に、交通事故により入院(手術無し)し、その後死亡した場合、保険証券1のガン保険からはガン以外による死亡として死亡給付金が支給され、保険証券2の医療保険からは入院給付金と災害死亡保険金が支給されます(死亡・高度障害保険金は、災害死亡保険金が支払われる場合には支給されません。)。
よって、交通事故で入院しその後死亡した場合に支払われる保険金・給付金の合計額は、
ガン以外死亡5万円+入院0.5万円×6日間+災害死亡200万円=208万円 となります。
以上により正解は、(ア)126(万円) (イ)30(万円) (ウ)208(万円)
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