問56 2017年9月応用

問56 問題文と解答・解説

問56 問題文

《設例》の〈Yファンド・Zファンドの実績収益率・標準偏差・共分散〉に基づいて、(1)YファンドとZファンドの相関係数と(2)YファンドとZファンドをそれぞれ6:4の割合で購入した場合のポートフォリオの標準偏差を、それぞれ求めなさい。〔計算過程〕を示し、〈答〉は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。

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問56 解答・解説

ポートフォリオの相関係数とリスク(標準偏差)に関する問題です。

2つの資産間の相関係数は、2つの資産の共分散を、それぞれの資産の標準偏差の積で除して算出します。
相関係数=共分散/(標準偏差A×標準偏差B)

本問の場合、Y・Zファンドの共分散は55.50、標準偏差はYが12.50%、Zが6.25%ですから、
Y・Zファンドの相関係数=55.50/(12.50%×6.25%)=0.7104… → 0.71(小数点以下第3位四捨五入)

次に標準偏差ですが、標準偏差=「分散」の平方根 です。よってまずは分散を求めます。
分散=(各資産の投資割合の2乗×各資産の標準偏差の2乗)の総和+2×各資産の投資割合の積×各資産の標準偏差の積×相関係数
  =(各資産の投資割合の2乗×各資産の標準偏差の2乗)の総和+2×各資産の投資割合の積×共分散

相関係数=共分散/(標準偏差A×標準偏差B)であり、上記の最初の式に当てはめると、「各資産の標準偏差の積」と「(標準偏差A×標準偏差B)」が約分できますので、式の後半部分は、「2×各資産の投資割合の積×共分散」とすることが可能なわけです。

分散=0.6^2×12.50^2+0.4^2×6.25^2+2×0.6×0.4×55.50
  =56.25+6.25+26.64=89.14
分散89.14の平方根=9.441→ 9.44%

以上により正解は、(1)0.71 (2)9.44(%)

問55          第3問

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