問5 2018年1月基礎
問5 問題文
国民年金基金に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 国民年金の第1号被保険者は、その者の住所地に係る地域型国民年金基金とその者が従事する事業または業務に係る職能型国民年金基金に同時に加入することができる。
2) 国民年金基金の加入員が国民年金の保険料の一部の納付を免除された場合は、保険料の一部を納付することを要しないものとされた月の初日に加入員資格を喪失する。
3) 国民年金基金の加入員が国民年金法に規定する障害等級に該当する程度の障害の状態になった場合は、国民年金基金から障害一時金を受給することができる。
4) 国民年金基金の加入員が老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合、国民年金基金から支給される終身年金の全額が繰上げ請求時から減額されて支給される。
問5 解答・解説
国民年金基金に関する問題です。
1) は、不適切。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せ支給するもので、「地域型」と「職能型」の2種類ありますが、同時加入はできません。
2) は、適切。国民年金の免除者(一部免除等含む)と農業者年金の被保険者は、国民年金基金に加入できません。このため、それまで基金に加入していた人が、国民年金の免除者となった場合、保険料を納めなくてよくなった月の初日に加入員資格を喪失します。
3) は、不適切。国民年金基金の給付は「老齢年金」・「遺族一時金」のみですので、障害を負っても給付はありません。
なお、確定拠出年金の個人型の給付は「老齢給付金」・「障害給付金」・「死亡一時金」ですので、障害等級に該当すると、障害給付金が支給されます。
4) は、不適切。国民年金基金の加入者が老齢基礎年金の繰上げ請求をした場合、国民年金基金からは付加年金相当分の年金が繰上げ支給され、65歳からの国民年金基金の年金額は、付加年金相当分が繰上げ受給の時期等に応じて減額されることとなります。
よって正解は、2)
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