問16　2018年1月基礎

わが国の経済指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定したものである。

2) 日本銀行が毎月公表している企業物価指数は、「生産者物価指数」「輸出物価指数」「輸入物価指数」の３つの指数で構成されている。

3) ＧＤＰが国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額を表すのに対し、ＧＮＩは国民が一定期間内に国内外から得た所得の合計額を表す。

4) 全国企業短期経済観測調査（短観）では、企業の業況や資金繰り等の判断項目と売上高や設備投資額等の定量的な計数項目のほか、企業の物価見通しが調査されている。

経済指標に関する問題です。

1) は、適切。消費者物価指数は、一般消費者（家計）が購入する商品やサービス価格の動向を示した指数で、総務省が毎月発表します。

2) は、不適切。企業物価指数は、企業間で取引される商品の取引価格の変動を示すもので、国内企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数から構成され、日銀が毎月発表します。

3) は、適切。GDP（国内総生産）は、一定期間に国内で生産された財やサービスなどの付加価値の総額のことで、内閣府が発表します。
これに対し、GNI（国民総所得）は、一定期間内に国民が国内外から得た所得の合計額で、世界銀行が年4回各国の数値を発表しています。

4) は、適切。日銀短観（全国企業短期経済観測調査）は、日銀が年4回、約1万社を対象に実施する、短期の業況についてのアンケート調査で、企業の業況や資金繰り等の経営環境の現状・将来の良し悪しを選択する判断項目や、売上高や設備投資額等の定量的な計数項目のほか、企業の物価見通しを調査しています。

よって正解は、2)

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