問22 2018年9月基礎

問22 問題文と解答・解説

問22 問題文

Aさん(居住者)は、平成30年2月に特定口座でXファンド(公募追加型株式投資信託、当初1口1円)10,000口を基準価額10,500円で購入した。下記の〈Xファンドの分配金実績・分配落後基準価額の推移〉に基づき、平成30年9月6日の10,000口当たりの収益分配金について、所得税・復興特別所得税・住民税の後の手取金額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、源泉(特別)徴収される税額は円未満切捨てとすること。

〈Xファンドの分配金実績・分配落後基準価額の推移〉 (10,000口当たりの金額)


1) 240円

2) 260円

3) 280円

4) 300円

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問22 解答・解説

投資信託の収益分配金に関する問題です。

まず、「購入時の基準価額:10,500円」ですから、分配前の個別元本=10,500円 です。
さらに、分配後の基準価額=収益分配金支払前の基準価額−収益分配金 で表せます。

ここで、「分配後の基準価額>分配前の個別元本」の場合、「分配後の個別元本=分配前の個別元本」となり、収益分配金すべてが普通分配金となり課税対象です。
反対に「分配後の基準価額<分配前の個別元本」の場合、「分配後の個別元本=分配前の個別元本−元本払戻金(特別分配金)」となり、元本払戻金(特別分配金)は非課税です。
元本払戻金(特別分配金)=分配前の個別元本−分配後の基準価額

平成30年3月6日の分配では、分配後の基準価額11,200円 とありますので、
分配後の基準価額11,200円>分配前の個別元本10,500円 となります。
従って3月6日の分配金800円は全て普通分配金となり、3月6日の分配後の個別元本は10,500円のままです。

平成30年6月6日の分配では、分配後の基準価額9,800円 とありますので、
分配後の基準価額9,800円<分配前の個別元本10,500円 となります。
従って、平成30年6月6日の分配金500円は、全て特別分配金として、個別元本10,500円から取り崩したこととなり、
平成30年6月6日の分配後の個別元本=10,500円−500円=10,000円 となります。

平成30年9月6日の分配では、分配後の基準価額9,900円 とありますので、
分配後の基準価額9,900円<分配前の個別元本10,000円 となります。
ここで、元本払戻金(特別分配金)=分配前の個別元本−分配後の基準価額 ですので、
元本払戻金(特別分配金)=10,000円−9,900円=100円
普通分配金=収益分配金−元本払戻金(特別分配金)=300円−100円=200円

普通分配金は税率20.315%(所得税15%+地方税5%+復興特別所得税0.315%)で、特別分配金は非課税ですから、
平成30年9月6日の分配金の源泉(特別)徴収額=200円×20.315%=40.63 →40円(円未満切捨て)
税引後手取金額=200円−40円+100円=260円
よって正解は、2

問21      問23

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