問41 2019年1月基礎
問41 問題文
下記の〈条件〉に基づく不動産投資におけるDSCR(借入金償還余裕率)として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、収入は年間の空室率を20%として計算し、記載のない事項は考慮せず、計算結果は小数点以下第3位を四捨五入すること。
〈条件〉
投資物件:賃貸アパート(全12戸)
投資額 :2億円(自己資金3,000万円、借入金額1億7,000万円)
賃貸収入:月額家賃15万円(1戸当たり)
運営費用:年間500万円(借入金の支払利息は含まれていない)
借入金返済額:年間970万円(元利均等返済、返済期間25年)
※1年目の内訳 元金部分470万円、利息部分500万円
1) 1.27
2) 1.71
3) 1.78
4) 2.46
問41 解答・解説
不動産の投資判断手法に関する問題です。
DSCRは借入金返済の安全度(債務返済能力)を測る尺度として用いられ、X倍で示されます。
DSCR(借入金償還余裕率)=元利金返済前キャッシュフロー÷元利金返済額
従って、DSCRの比率が高いほど、元利金支払能力が高く、安全性が高いといえます(高いほど望ましい)。
本問の場合、元利金返済前キャッシュフロー=賃貸収入−運営費用ですので、DSCRの計算式は以下の通りです。
DSCR={15万円×12ヶ月×12戸×(1−空室率20%)−500万円}÷970万円
=(1,728万円−500万円)÷970万円
=1.265… →1.27倍(小数点以下第3位四捨五入)
よって正解は、1
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