問8 2019年5月基礎
問8 問題文
住宅金融支援機構のフラット35およびリ・バース60に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) フラット35を利用するためには、申込者の年収に占めるすべての借入れの年間合計返済額の割合が、年収が400万円未満の場合は35%以下、年収が400万円以上の場合は40%以下であることが必要である。
2) フラット35の資金使途は、新築住宅の建設・購入資金または中古住宅の購入資金とされており、住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合する住宅であれば、投資用物件など第三者に賃貸する目的で取得する住宅の建設・購入資金も対象となる。
3) 長期優良住宅でない住宅のリフォーム資金としてリ・バース60を利用する債務者および連帯債務者が満60歳以上である場合、その融資限度額は、「1,500万円」「住宅のリフォーム費用」「担保物件の評価額の50%または60%」のうち、最も低い額となる。
4) リ・バース60の返済方法は、申込者が生存中は毎月一定額未満に据え置かれた元利金を返済し、申込者の死亡時における残債務については、申込者の相続人による一括返済か、担保物件の売却による一括返済となる。
問8 解答・解説
フラット35、リ・バース60に関する問題です。
1) は、不適切。フラット35の融資を受けるには、年収に占めるすべての借入金の年間合計返済額の割合(総返済負担率)が、以下の基準を満たすことが必要です。
年収400万円未満:30%以下、年収400万円以上:35%以下
2) は、不適切。フラット35の融資対象は、新築住宅の建設・購入資金または中古住宅の購入資金であり、第三者に賃貸する目的で取得する投資用物件等の建設・購入資金は対象外です。
3) は、適切。住宅金融支援機構のリ・バース60は、満60歳以上向けのリバースモーゲージで、融資限度額は年齢や資金使途によって異なりますが、長期優良住宅でない住宅のリフォーム資金として利用する債務者と連帯債務者が満60歳以上の場合、融資限度額は「1,500万円」「住宅のリフォーム費用」「担保物件の評価額の50%または60%」のうち、最も低い額となります。
4) は、不適切。リ・バース60の返済方法は、申込者が生存中は毎月利息のみを返済し、申込者の死亡時における残債務については、申込者の相続人による一括返済か、担保物件の売却による一括返済となります。また、ノンリコース型の場合は担保物件の売却代金が残債務に満たなくても、相続人による残債務の返済は不要です。
よって正解は、3
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