問19 2019年5月基礎
問19 問題文
債券投資とイールドカーブに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間の長い債券の利回りのほうが高く、イールドカーブが右上がりの曲線となる状態を、パー・イールドという。
2) 残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間の長い債券の利回りのほうが低く、イールドカーブが右下がりの曲線となる状態を、逆イールドという。
3) 残存期間の短い債券の利回りよりも残存期間の長い債券の利回りのほうが高い状態のとき、両者の差が縮小することを、イールドカーブのスティープ化という。
4) イールドカーブが逆イールドの状態にあるとき、時間の経過に伴って債券価格が上昇し、キャピタルゲインが期待される効果を、ロールダウン効果という。
問19 解答・解説
債券投資とイールドカーブに関する問題です。
イールドカーブとは、残存年数の異なる金利を線で結んでグラフにしたもの(縦軸:金利、横軸:期間)で、右上がりの曲線を順イールド、右下がりの曲線を逆イールドといいます。
1) は、不適切。残存期間の短い債券より長い債券の利回りが高いとき、期間が長いほど金利が高くなるわけですから、イールドカーブは右上がりの曲線=順イールドとなります。
2) は、適切。残存期間の短い債券より長い債券の利回りが低いとき、期間が長いほど金利が低くなるわけですから、イールドカーブは右下がりの曲線=逆イールドとなります。
3) は、不適切。残存期間の短い債券と長い債券の利回りの差が小さくなると、期間が長くても金利が余り高くならないわけですから、イールドカーブは緩やかな傾きの曲線=フラット化します(残存期間が異なる債券の利回り差の拡大はスティープ化)。
4) は、不適切。ロールダウン効果とは、イールドカーブが順イールドの状態の場合、時間の経過とともに利回りが低下して、債券価格が上昇することによるリターン(キャピタルゲイン)を得られる効果のことです。
低金利時は債券投資で金利収入を得ることが難しくなりますが、順イールドが継続すると判断するなら、ロールダウン効果を期待してキャピタルゲイン狙いの債券投資も検討に値します。
よって正解は、2
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