問20 2019年5月基礎
問20 問題文
米国の株価指標等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) ナスダック総合指数は、NASDAQ市場で取引されている全銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。
2) ダウ工業株30種平均は、ニューヨーク証券取引所に上場し、米国経済を代表する30銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数である。
3) バフェット指数は、株式市場全体の相場の過熱感を示す指数とされ、名目GDPを株式市場の時価総額で除して算出し、一般に、この数値が100%を上回ると株価は割高の状態であるとされる。
4) VIX指数は、株式市場に対する投資家心理を表す指数とされ、一般に、この数値が高まると、投資家が将来の株高を期待して楽観的な見通しを持っている状態であるとされる。
問20 解答・解説
株式市場の指標に関する問題です。
1) は、適切。ナスダック総合指数とは、ベンチャー向け株式市場であるNASDAQに上場している全銘柄を時価総額加重平均した株価指数です(NASDAQはニューヨーク証券取引所とは別の取引所で、世界初の電子証券取引所でもあります)。
2) は、不適切。ダウ工業株30種平均は、ダウ平均やNYダウともいわれる、ニューヨーク株式市場の代表的な30の優良銘柄で構成される平均株価指数です。ニューヨーク証券取引所の上場銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数は、S&P500種株価指数(アメリカのスタンダード・アンド・プアーズ社が算出する株価指数で、ニューヨーク証券取引所・アメリカン証券取引所・NASDAQに上場している企業(銘柄)のうち、代表的な500銘柄を対象とした時価総額加重型の株価指数)です。
3) は、不適切。バフェット指数は、有名投資家ウォーレン・バフェット氏が考案したといわれる指数で、「株式市場の時価総額÷名目GDP×100」により算出される、株式市場全体の過熱感を示します(100%を超えていると割高、100%以下だと割安)。
4) は、不適切。VIX指数は、恐怖指数とも呼ばれるもので、株式市場に対する投資家心理を表す指数です。VIX指数の数値が高いほど、投資家が市場に対し悲観的な見通しを感じているとされます。
よって正解は、1
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