問14 2019年9月実技(資産設計)
問14 問題文
直美さんは、2019年1月に地震保険の保険料が改定されたことから、松井家が契約している自宅(専有部分)の地震保険の更新時における保険料をFPの細井さんに試算してもらった。下記<資料>を基に細井さんが試算した保険期間5年の地震保険料を解答欄に記入しなさい。なお、松井家は神奈川県にあるイ構造のマンションで、火災保険の保険金額は1,200万円である。また、地震保険の保険金額は火災保険の保険金額の50%相当額で2019年11月に更新し、地震保険料は長期一括払いとする。建築年割引10%を適用すること。
<資料1:地震保険金額100万円当たりの年間保険料例(割引適用なしの場合)>
※イ構造:主として鉄骨・コンクリート造の建物、ロ構造:主として木造の建物
<資料2:長期係数>
※保険期間が2年以上で保険料が一括払いの場合には長期係数を使用すること。
問14 解答・解説
地震保険に関する問題です。
地震保険の保険料は、建物の構造や所在地(都道府県)により異なり、地震による危険度によって建物は2段階・所在地は3段階に区分され、危険度が高いほど保険料も高くなります。
本問の場合、神奈川県にあるイ構造のマンションですから、資料1より、地震保険金額100万円当たりの年間保険料2,500円です。
また、本問の火災保険の保険金額は1,200万円で、地震保険の保険金額は火災保険の保険金額の50%相当額ですから、
1年間の地震保険料=1,200万円×50%×2,500円/100万円=15,000円 となります。
ただし、地震保険は火災保険に付帯して契約しますが、地震保険の保険期間は最長で5年であり、長期契約一括払いにより所定の割引率が適用されます。
また、地震保険の保険料は、建物の免震・耐震性能に応じて、建築年・耐震等級・免震建築物・耐震診断の4種類の割引制度があり、10%〜50%の割引が適用されます(重複不可・最大50%)。
本問の場合、保険期間5年で長期一括払いであるため、5年分の保険料として単なる5倍ではなく、資料2より、長期係数4.60を乗じることとなり、また建築年割引10%を適用することになります。
よって、
保険期間5年の地震保険料=15,000円×4.6×(1−10%)=62,100円 となります。
以上により正解は、62,100(円)
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