問14 2020年9月実技(資産設計)

問14 問題文と解答・解説

問14 問題文

清さんは、現在自分が加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容を確認することにした。次の記述の空欄(ア)〜(ウ)にあてはまる数値を解答欄に記入しなさい。なお、保険契約は有効に継続しており、かつ、特約はすべて更新しており、清さんは<資料>の保険から保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、免責事項に該当する事由はなく、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。

・清さんが2020年10月に初めてガン(悪性新生物)と診断され、8日間継続して入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を受けた場合、支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・清さんが2020年10月に糖尿病で13日間入院した場合(手術は受けていない)、支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・清さんが2020年10月に交通事故により4日間入院し(手術は受けていない)、その後死亡した場合、支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。

<資料1/保険証券>


<資料2/保険証券>

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問14 解答・解説

生命保険の保障内容に関する問題です。

初めてガン(悪性新生物)と診断され、8日間入院し約款所定の手術を受けた場合、保険証券1の医療保険からは疾病入院給付金・手術給付金・3大疾病入院一時金が支払われ、保険証券2の定期保険特約付終身保険からは3大疾病保障定期保険特約・成人病入院医療特約・手術給付金付入院医療特約・ガン入院特約により保険金・給付金が支払われます。
なお、保険証券1の入院給付金は、いずれも入院5日目までは一律支給で6日目以降に1日当たりの支給となりますので、8日間入院した場合は、6日目以降の3日間が入院1日当たりの給付金の支給対象期間です。
また、成人病入院医療特約・手術給付金付入院医療特約とガン入院特約は入院開始日からその日を含めて5日目から支給されますので、入院4日目までは支払対象外です。よって8日間入院した場合は、4日間が支給対象期間です。

よって、ガンで8日間入院し、手術を受けた場合の保険金合計額は、
疾病入院:5万円+日額10,000円×3日間=8万円
手術  :10万円
3大疾病入院    :200万円
3大疾病保障定期  :100万円
成人病入院医療   :日額5,000円×4日間=2万円
手術給付金付入院医療:日額5,000円×4日間+5,000円×40=22万円
ガン入院      :日額5,000円×4日間=2万円
合計:8万円+10万円+200万円+100万円+2万円+22万円+2万円=344万円 となります。

また、糖尿病で入院した場合、保険証券1の医療保険からは疾病入院給付金、保険証券2の定期保険特約付終身保険から成人病入院医療特約・手術給付金付入院医療特約により入院給付金が支給されます。
生活習慣病(成人病)特約の給付対象:ガン、脳血管疾患、心臓疾患、高血圧性疾患、糖尿病
なお、保険証券1の入院給付金は、いずれも入院5日目までは一律支給で6日目以降に1日当たりの支給となりますので、13日間入院した場合は、6日目以降の8日間が入院1日当たりの給付金の支給対象期間です。
また、成人病入院医療特約・手術給付金付入院医療特約は入院開始日からその日を含めて5日目から支給されますので、入院4日目までは支払対象外です。よって13日間入院した場合は、9日間が支給対象期間です。

よって、糖尿病で13日間入院した場合の給付金合計額は、
疾病入院:5万円+日額10,000円×8日間=13万円
成人病入院医療:日額5,000円×9日間=4.5万円
入院医療   :日額5,000円×9日間=4.5万円
合計:13万円+4.5万円+4.5万円=22万円 となります。

最後に、交通事故により4日間の入院後に死亡した場合、保険証券1の医療保険からは疾病入院給付金、保険証券2の定期保険特約付終身保険からは終身保険・定期保険特約・三大疾病保障定期保険特約・傷害特約によってそれぞれ保険金・給付金が支給されます。
「三大疾病保障特約」は、脳卒中・ガン・急性心筋梗塞になった際に保険金が支払われますが、死亡・高度障害状態に陥った際は、原因が特定疾病でなくても保険金が支払われる特約です。
なお、保険証券1の入院給付金は、いずれも入院5日目までは一律支給で6日目以降に1日当たりの支給となりますので、4日間入院した場合は、一律支給の5万円が支給額となります。

また、不慮の事故で180日以内に死亡した場合、傷害特約が上乗せされます(災害割増特約も同様)。
災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
傷害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)

なお、保険証券2の定期保険特約付終身保険では災害入院特約も付帯されており、交通事故で入院した場合には給付金の支給対象となるはずですが、入院開始日からその日を含めて5日目から支給されますので、入院4日目までは支払対象外です。よって4日間入院した場合は、支給対象期間はありません。

よって、交通事故で入院後に死亡した場合に支払われる保険金・給付金の合計額は、
疾病入院5万円+終身300万円+定期1,000万円+三大疾病100万円+傷害500万円=1,905万円 となります。

以上により正解は、(ア)344(万円) (イ)22(万円) (ウ)1,905(万円)

問13                問15

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