問15 2020年9月実技(資産設計)
問15 問題文
京子さんは、友人と海外旅行に行くことになり、下記<資料>の海外旅行傷害保険を検討しているが、どのような場合に保険金が支払われるのかよく分からず、FPの有馬さんに相談をした。有馬さんが説明したこの海外旅行傷害保険の保険金の支払いに関する次の(ア)〜(エ)の記述のうち、正しいものには○、誤っているものには×を解答欄に記入しなさい。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料>
[海外旅行傷害保険の概要]
契約者・記名被保険者:大下京子さん
保険期間 :2020年10月20日〜2020年10月24日
主な旅行先:ハワイ
旅行目的 :観光
補償内容 :傷害死亡保険金、疾病死亡保険金、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金、携行品損害保険金、賠償責任保険金が担保されている。
(ア)「京子さんが2020年10月20日、ハワイ旅行出発前に近所で買い物を済ませ、自転車で自宅へ戻る途中に歩行者と接触してケガをさせてしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合、賠償責任保険金の支払い対象となります。」
(イ)「京子さんが旅行中に、旅行先のハワイで交通事故に遭い、ハワイの病院に入院し医師の治療を受けた場合、傷害治療費用保険金の支払い対象となります。」
(ウ)「京子さんが旅行中に、旅行先のハワイのホテルで腕時計を紛失した場合、携行品損害保険金の支払い対象となります。」
(エ)「京子さんが旅行中に、旅行先のハワイで急性虫垂炎になり、ハワイの病院に入院し医師の治療を受けた場合、疾病治療費用保険金の支払い対象となります。」
問15 解答・解説
損害保険による個人のリスク管理に関する問題です。
(ア)は、×。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。
よって、旅行出発前に発生した事故による賠償責任は、保険金支払いの対象外となります。
(イ)は、○。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。また、本問の補償内容の1つである傷害治療費用保険金は、偶然な事故で被保険者がによるケガが原因で事故の日からその日を含めて180日以内に医師の治療が生じたときに支払われるものです。
よって、旅行先で発生した事故による傷害も保険金支払いの対象となります。
(ウ)は、×。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。また、本問の補償内容の1つである携行品損害保険金は、偶然な事故で被保険者が所有・携行する携行品の盗難・破損が生じた場合に、再取得価額で補償する際の保険金です。
よって、置き忘れや紛失した場合は補償されません。
(エ)は、○。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。また、本問の補償内容の1つである疾病治療費用保険金は、旅行行程中や旅行行程終了後72時間以内に発病した病気が原因で、治療開始日からその日を含めて180日以内に生じた費用等が支払われるものです。
よって、旅行先で発病した場合による治療費も保険金支払いの対象となります。
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