問22 2021年5月基礎
問22 問題文
デリバティブを活用したリスクヘッジの提案に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 多くの銘柄の国内上場株式を保有している投資家に対して、国内株式市場における全体的な株価の下落に対するヘッジとして、TOPIX先物の買建てを提案した。
2) 米ドル建てで決済する輸出業者に対して、円高に対するヘッジとして、米ドル買い/円売りの為替予約を提案した。
3) 米ドル建てで決済する輸入業者に対して、円安に対するヘッジとして、米ドル・コール/円・プットのオプションの購入を提案した。
4) TIBORに連動する変動金利の借入れをしている企業に対して、短期金利の上昇に対するヘッジとして、TIBORを対象とするフロアの購入を提案した。
問22 解答・解説
デリバティブ取引に関する問題です。
1) は、不適切。先物取引は、未来の売買についてある価格での取引を保証するものですので、株価の全般的な下落をヘッジするには、TOPIX先物の売建てが有効です(保有銘柄が下落しても、先物の売りで利益が出る)。
2) は、不適切。円高ドル安の進行時、ドルベースの価格を変更せずに輸出すると、円ベースの販売額が減少するため、輸出業者にとっては負担増となりますが、ドル売り/円買いを行う為替予約を購入することで、円高リスクのヘッジを行うことが出来ます。
ドル買い/円売りでは、円高リスクはヘッジできません。
3) は、適切。米ドル・コール/円・プットというオプションの購入は、言い換えれば米ドル買い・円売りということですので、円安に対するヘッジになります。
4) は、不適切。設定金利で資金運用できる権利を金利フロアといい、金利低下に対するヘッジとなります。金利の上昇をヘッジするなら、設定金利で資金調達できる権利である金利キャップの買いが必要です。
なお、TIBORは東京市場での金融機関同士の貸し出し金利のことです。
よって正解は、3
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