問1 2021年9月実技(資産設計)
問1 問題文
恵さんは、勤務先の退職金・退職年金制度について詳しく知りたいと思い、FPの鈴木さんに質問をした。鈴木さんが説明に使用した、退職年金制度における年金資産の移換(ポータビリティ)に関する下記<資料>の空欄(ア)〜(エ)にあてはまる○または×の組み合わせとして、正しいものはどれか。
<資料>
<年金資産の持ち運び(ポータビリティ)の可否>
(持ち運び可能な場合は○、持ち運び不可の場合は×)
(※1)確定給付企業年金から企業型・個人型確定拠出年金には、本人からの申し出により、脱退一時金相当額を移換可能。
(※2)中小企業退職金共済に加入している企業が、中小企業でなくなった場合に、資産の移換を認めている。
(※3)合併等の場合に限って措置。
(出所)厚生労働省ホームページを基に作成
1.(ア)○ (イ)○ (ウ)○ (エ)×
2.(ア)○ (イ)○ (ウ)× (エ)○
3.(ア)○ (イ)× (ウ)○ (エ)○
4.(ア)× (イ)○ (ウ)○ (エ)○
問1 解答・解説
確定給付企業年金・確定拠出年金に関する問題です。
(ア)は、○。企業年金や確定拠出年金では、転職や退職の際に、それまで積み立てた年金を転職先の企業年金や、自分で掛金を拠出する個人型に移換することができるという、持ち運びの出来る制度があります(ポータビリティ)。移管のパターンは様々ですが、基本的に確定給付企業年金(DB)間や中退共間、確定拠出年金(DC・iDeco)間といった同じ制度間の移管は、無条件で可能となっています。
(イ)は、○。以前は、企業年金の移管は確定給付企業年金(DB)間や中退共間、確定拠出年金(DC・iDeco)間といった同じ制度間の移管に限定されていましたが、2018年5月からは、確定拠出年金から確定給付企業年金への移換も可能となっています。
(ウ)は、○。基本的に確定給付企業年金(DB)間や中退共間、確定拠出年金(DC・iDeco)間といった同じ制度間の移管は、無条件で可能です。
(エ)は、×。中退共の加入者は、転職や退職の際に、それまで積み立てた年金を個人型確定拠出年金(iDeco)に移管することはできません。一度中退共から退職金を受け取った上で、改めて転職先の企業年金やiDecoへの加入手続きを取ることになるため、退職所得の算出時の勤続期間が通算されず、税務上は納税者に不利になります。
以上により正解は、1.
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