問8 2021年9月基礎
問8 問題文
教育資金の準備等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」の融資限度額は、原則として学生・生徒1人につき350万円であるが、自宅外通学の場合は450万円が上限となる。
2) 日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」の融資金利は、ひとり親家庭(父子家庭・母子家庭)および交通遺児家庭を対象として、優遇措置が講じられている。
3) 学資(こども)保険は、満期時や入学時に祝金(学資金)を受け取ることができる保険商品であり、契約者である親が保険期間中に死亡した場合でも、通常、以後の保険料の払込みが免除されたうえで、祝金(学資金)を受け取ることができる。
4) 国の高等教育の修学支援新制度は、給付型奨学金の支給と授業料・入学金の免除または減額(授業料等減免)の2つの支援からなり、住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯の学生・生徒が支援の対象となる。
問8 解答・解説
教育資金に関する問題です。
1) は、適切。日本政策金融公庫の教育一般貸付の融資額は、学生・生徒1人につき350万円(自宅外通学、5年以上の大学、大学院、3ヶ月以上の海外留学のいずれかの資金は450万円)以内です。
※以前は3ヶ月以上の海外留学資金が450万円の対象でしたが、2020年4月より自宅外通学や5年以上の大学、大学院の資金も対象となりました。
2) は、不適切。日本政策金融公庫の教育ローン(教育一般貸付)では、ひとり親家庭(父子家庭・母子家庭)や交通遺児家庭等を対象に、金利・返済期間・保証料の優遇措置がありますが、ひとり親家庭は金利・返済期間・保証料全てが優遇対象ですが、交通遺児家庭は返済期間と保証料のみが優遇され、金利は通常と同じ利率です。
3) は、適切。学資保険の契約者が死亡した場合、それ以降の保険料払込が免除され、学資祝金や満期祝金を受け取ることができます。
4) は、適切。国の高等教育の修学支援新制度は、住民税非課税世帯や準ずる世帯の学生・生徒を対象に、給付型奨学金と、授業料や入学金の免除・減額が受けられる制度です。
よって正解は、2
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