問25 2021年9月基礎
問25 問題文
所得税の非課税所得に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 自転車を利用して通勤している給与所得者に対し、勤務先から通常の給与に加算して支払われるべき通勤手当は、片道の通勤距離に応じて、非課税限度額が定められている。
2) 雇用保険法により失業等給付として支給を受ける金銭のうち、基本手当や傷病手当等の求職者給付は非課税とされるが、高年齢雇用継続基本給付金や高年齢再就職給付金等の雇用継続給付は課税の対象となる。
3) 生命保険契約の収入保障特約において、当該年金受給権を相続により取得した相続人が受け取る毎年の年金額は、その全額が非課税とされる。
4) 地方公共団体に寄附(ふるさと納税)をした者が、寄附に対する謝礼として受け取った返礼品に係る経済的利益は、当該経済的利益が寄附金の額の3割以下であるときは非課税とされる。
問25 解答・解説
所得税の課税に関する問題です。
1) は、適切。自家用車や自転車等で通勤している給与所得者に支給する通勤手当は、片道の通勤距離に応じて、一定限度額まで非課税です。
2) は、不適切。雇用保険の基本手当や、高年齢雇用継続給付等の、雇用保険から受ける給付は非課税とされています。
3) は、不適切。収入(所得)保障保険や収入保障特約により遺族が受け取る年金は、雑所得として所得税・住民税の課税対象です(ただし、相続税の課税対象部分を除く)。
4) は、不適切。ふるさと納税の返礼品は、経済的利益をその寄付団体から受けていることになるため、一時所得として総合課税の対象です(特別控除50万円超の場合に課税)。
よって正解は、1
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