問3 2022年1月基礎
問3 問題文
労働者災害補償保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 療養開始後1年6カ月を経過した日以後において、傷病が治癒せず、当該傷病による障害の程度が所定の傷病等級の第1級から第3級に該当する場合には、傷病補償年金の支給に代えて、休業補償給付が支給される。
2) 同一の事由により、障害補償年金と障害基礎年金および障害厚生年金が支給される場合、障害補償年金は全額支給され、障害基礎年金および障害厚生年金は減額調整される。
3) 障害等級第6級の障害補償年金を受ける労働者が、自然経過による悪化(新たな疾病や疾病の再発によらない)で、新たに障害等級第5級に該当するに至った場合、障害等級第5級に応ずる障害補償年金が支給される。
4) 遺族補償年金の受給権者は、給付基礎日額の153日分に相当する額を限度として、遺族補償年金前払一時金の支給を請求することができる。
問3 解答・解説
労働者災害補償保険に関する問題です。
1) は、不適切。労災の休業補償給付は、労働者が通勤も含めた業務上の負傷・疾病で労働できず、賃金が受けられないときに、休業4日目から支給されるものです。ただし、療養開始後1年6ヶ月を経過しても治癒しない場合には、傷病による障害の傷病等級に応じた傷病補償年金に切り替えられます。
2) は、不適切。同一の事由により、労災の障害補償年金と障害基礎年金・障害厚生年金が支給される場合には、障害補償年金の額は減額調整されますが、障害基礎年金・障害厚生年金はそのまま全額支給されます。ただし、減額された場合でも、減額調整前の障害補償年金より低くならないように考慮されています。
3) は、適切。障害補償年金の受給者が、自然経過により障害状態が増進・軽減したことで、新たな障害等級に該当した場合には、新たな障害等級に応じた障害補償年金や障害補償一時金が支給されます。
4) は、不適切。遺族補償年金は、遺族の請求により、給付基礎日額の1,000日分を限度として前払いの一時金(遺族補償年金前払一時金)を受給可能です。なお、給付基礎日額の153日分が支給されるのは、遺族が1人の場合の遺族補償年金(業務災害)・遺族年金(通勤災害)です。
よって正解は、3
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