問10 2022年1月基礎
問10 問題文
生命保険契約の各種手続等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 25年前に加入した終身保険の保険料の払込みを中止し、払済終身保険に変更した場合、払済終身保険には変更前の終身保険の予定利率が引き継がれる。
2) 個人年金保険料税制適格特約が付加されている個人年金保険の基本年金額を減額した場合、減額時に減額した基本年金額に相当する解約返戻金が支払われる。
3) 保険料の払込猶予期間が経過し、自動振替貸付の適用後、保険会社が定めた期間内に解約をした場合、自動振替貸付はなかったものとして手続が行われる。
4) 契約者貸付の利率は、一般に、契約時期により異なる利率が適用され、予定利率が高い時期の生命保険契約に係る契約者貸付の利率は高くなる。
問10 解答・解説
生命保険の契約手続に関する問題です。
1) は、適切。払済保険は、生命保険の保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに、“保険期間は変えない”で、“保険金額は少ない”保険に変更したものですが、予定利率は変更前の保険の利率が引き継がれます。
2) は、不適切。個人年金保険の基本年金額を減額すると、将来受け取る年金額を減らして保険料負担を軽くすることが可能ですが、個人年金保険料税制適格特約が付加されている場合には、減額した基本年金額に相当する解約返戻金は減額時には支払われず、将来の増額年金(年金受取開始時までの配当金の積立分)の原資となります。
3) は、適切。払込猶予期間内を過ぎても、解約返戻金があれば、その範囲内で保険会社が保険料を立て替えて契約は継続されます(自動振替貸付)。ただし、自動振替貸付を受けた後でも、一定期間内に解約・減額、または払済保険への変更をした場合には、自動振替貸付はなかったものとされます。
4) は、適切。生命保険の契約者貸付制度とは、契約している生命保険の解約返戻金の一定範囲内(70〜90%程度)で、生命保険会社からお金を借りられる制度ですが、利率は契約時期により異なり、一般的に予定利率が高ければ契約者貸付の利率も高くなります。
よって正解は、2
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