問15 2022年1月基礎
問15 問題文
事業活動に係る各種損害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
(a) 外部からの不正アクセスにより顧客の個人情報が外部に漏えいした場合に発生する損害賠償金の支払およびそれらに対応する費用を補償する保険として、サイバー保険や個人情報漏洩保険がある。
(b) 請負業者賠償責任保険は、マンションの改修工事の完了後、工事結果の不良のために住民が転倒し、ケガをしたケースのように、工事の結果によって法律上の損害賠償責任を負った場合に補償の対象となる。
(c) 建設工事保険に加入することにより、住宅等の建物の建築工事において、工事期間中における火災、爆発、落雷等の不測かつ突発的な事故によって、工事の目的物について生じる損害に備えることができる。
1) 1つ
2) 2つ
3) 3つ
4) 0(なし)
問15 解答・解説
損害保険による事業活動のリスク管理に関する問題です。
(a) は、適切。サイバー保険や個人情報漏洩保険は、個人情報の漏えいの発生による、被保険者の損害賠償責任や、謝罪広告やお詫び状の作成等の事故対応費用を補償する保険ですので、外部からの不正アクセスにより、顧客の個人情報が漏洩した場合の賠償責任リスクへの備えとして適切です。
(b) は、不適切。請負業者賠償責任保険は、請負業務の遂行中や、請負業務を行うために所有・使用・管理する施設に起因する対人・対物事故について、請負業者の損害賠償責任を補償する保険ですので、工事完了後に工事不良による事故が発生し、損害賠償責任を負った場合の備えとして不適切で、生産物賠償責任保険(PL保険)が適切です。
生産物賠償責任保険(PL保険)は、企業等が製造・販売した商品などによる事故で、他者への損害賠償責任が発生した場合、被害者の治療費や慰謝料といった企業側の損害額を補償する保険です。
(c) は、適切。建設工事保険は、火災や作業ミス等の事故で、建設工事中の建物に生じる損害を補償します。
よって正解は、2
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