問19 2022年1月基礎

問19 問題文と解答・解説

問19 問題文

各種債券の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 個人向け国債の適用利率は、個人向け国債の種類ごとに計算された基準金利に応じて決定されるが、いずれの種類も年率0.05%が下限とされる。

2) ストリップス債は、固定利付債の元本部分と利子部分を分離し、元本部分は利付債の償還日を満期とする割引債、利子部分はそれぞれの支払期日を満期とする割引債として販売される債券である。

3) 一般に、払込みと利払いが円貨で行われ、償還が米ドル等の外貨で行われる債券はデュアルカレンシー債と呼ばれ、払込みと償還が円貨で行われ、利払いが米ドル等の外貨で行われる債券はリバース・デュアルカレンシー債と呼ばれる。

4) 他社株転換可能債(EB債)は、満期償還前の判定日に債券の発行者とは異なる別の会社の株式(対象株式)の株価が発行時に決められた価格を上回ると、金銭での償還ではなく、対象株式が交付される債券のことであり、投資家が償還方法を任意に選択することはできない。

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問19 解答・解説

債券投資に関する問題です。

1) は、適切。個人向け国債は、変動10年・固定5年・固定3年の3種類があり、3年固定の利率は「基準金利−0.03%」、5年固定の利率は「基準金利−0.05%」で、いずれも発行時から満期まで利率は変わりませんが、変動10年の個人向け国債の適用利率は、「基準金利×0.66」です。
また、個人向け国債の最低金利は年0.05%です。

2) は、適切。ストリップス債は、固定利付債の元本部分とクーポン(利子)部分を分離し、それぞれを償還日まで利払いがないゼロクーポン債(割引債)として販売される債券で、元本部分は利付債の償還日を満期とし、利子部分はそれぞれの支払期日を満期として設定されます。ストリップス債は利払いが無くキャッシュフローは得られませんが、少額の資金で投資できるメリットがあります。

3) は、適切。デュアル・カレンシー(二重通貨建て)債とは、購入代金の払込みと利払いの通貨が同じで、償還されるときの通貨が異なる債券です(日本国内なら、「払込み=円建て」・「利払い=円建て」・「償還=外貨建て」、となります)。
通常の外国債券と異なり、デュアル・カレンシー債は為替変動リスクを元本部分のみに限定した債券で、逆に購入代金の払込みと償還されるときの通貨が同じで、利払いの通貨が異なるように設定し、為替変動リスクを利払いのみに限定した債券を、リバース・デュアル・カレンシー債(逆二重通貨建て債)といいます(「払込み=円建て」・「利払い=外貨建て」・「償還=円建て」)。

4) は、不適切。他社株転換可能債(EB債)は、一定の株価水準に達した場合は自動的に株式に転換されるオプションを組み合わせた仕組み債の一種で、あらかじめ設定されたノックイン価格を下回った場合には、償還日には転換対象の株式と、売買取引の単位に満たない単元未満株(端株)の売却代金が支払われます。逆に、トリガー価格(ノックアウト価格)を対象株価や指数が上回ると、額面の金銭で繰上げ償還されますので、償還方法を投資家が任意に選択できません。

よって正解は、4

問18      問20

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