問20　2022年1月基礎

下記の〈資料〉から算出されるサスティナブル成長率として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、計算結果は表示単位の小数点以下第３位を四捨五入すること。

〈資料〉

※純資産の金額と自己資本の金額は同じである。

1) 3.10％

2) 9.02％

3) 11.61％

4) 19.37％

複数の財務指標による指標値算出に関する問題です。

サスティナブル成長率は、利益の内部留保を事業に再投資した場合の成長率を示すもので、以下の数式で表せます。
サスティナブル成長率＝ROE×内部留保＝ROE×(1−配当性向)

ここで、ROE（自己資本利益率）・EPS（1株当たり当期純利益）・BPS（1株当たり純資産額）をそれぞれ計算式に表すと、以下の通りです（純資産と自己資本が同額の場合）。
ROE(自己資本利益率)＝当期純利益／自己資本×100
EPS（1株当たり当期純利益）＝当期純利益／発行済株式総数
BPS（1株当たり純資産額）＝自己資本／発行済株式総数

よって、EPSにBPSの逆数を乗じると、ROEを求めることができます。
EPS×BPSの逆数＝(当期純利益／発行済株式総数)×(発行済株式総数／自己資本)=当期純利益／純資産＝ROE

よって、ROE＝EPS365円×BPSの逆数1／3,034円

また、配当性向は25.00％ と明示されてますので、
サスティナブル成長率＝ROE×（1−配当性向）
　　　　　　　　　　＝(365／3,034円)×(1−25.00％)＝9.022…％　→9.02％（小数点以下第3位四捨五入）

よって正解は、2

この問題と似ている問題を検索してみよう！「検索」ボタンをクリック！

• このサイト内を検索

＜FP対策通信講座＞

●LECのFP講座（キーワード検索欄で「1級」と検索）　⇒　FP（ファイナンシャル・プランナー）サイトはこちら

●1級FP技能士（学科試験対策）のWEB講座　⇒　１級ＦＰ技能士資格対策講座（資格対策ドットコム）

●通勤中に音声学習するなら　⇒　ＦＰ 通勤講座

●社労士・宅建・中小企業診断士等も受けるなら　⇒　月額定額サービス【ウケホーダイ】