問14 2022年9月実技(資産設計)
問14 問題文
恵子さんの姉の佐藤さんは、発行日に購入した下表の個人向け国債(額面200万円)を2022年9月1日に全額中途換金した。この国債の中途換金時の佐藤さんの受取金額として、正しいものはどれか。なお、計算過程および解答で円未満の端数が生じた場合は切り捨てること。
<計算に際しての留意点>
・ 経過利子相当額については、1年を365日とし、日割りにより計算すること。
・ 中途換金調整額の利子の計算期間については、便宜的に、6ヵ月/12ヵ月として計算すること。
・ 中途換金調整額は、便宜的に、「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.8(復興特別所得税は考慮しない)」として計算すること。
1.1,999,513円
2.1,999,611円
3.1,999,793円
4.2,000,250円
問14 解答・解説
個人向け国債に関する問題です。
個人向け国債の中途換金時の受取額の計算式は、
受取額=額面金額+経過利子相当額−直前2回分の利子相当額×0.79685
です(2013年1月10日受渡分以降、復興特別所得税により「0.8」から「0.79685」となりました)。
ただし、本問では便宜上「0.79685」を「0.8」として計算するように指示があります。
まず、経過利子相当額とは、中途換金時に直近の利払い日以降の利子相当額が保有期間に応じて日割り計算されたものです。
国債を購入すると半年ごとに利払いがありますが、中途換金しても直近の利払い以降の保有日数(経過日数)もカウントしてくれるわけです。
個人向け国債は、3年固定・5年固定・10年変動のいずれも、毎月発行で(2013年10月分までは5年物と10年物は年4回発行)、利払い日は発行月と発行月の6ヵ月後の各15日です。よって、2019年10月発行の変動10年を購入して2022年9月1日に全て中途換金した場合、直近の利払い日は2022年4月15日で、その翌日4月16日から9月1日までの日数=経過日数139日(適用利率0.12%)というわけです。
従って、経過利子相当額=額面200万円×0.12%×139日/365日=913.9…
→913円(円未満切捨て)
次に、中途換金調整額=直前2回分の利子相当額×0.8 で、直近の2回分の利払い日は2022年4月15日(適用利率0.05%)と2021年10月15日(適用利率0.09%)です。
また、利子相当額は半年分(6/12ヵ月)ですから、
中途換金調整額=(200万円×0.05%×6/12ヵ月+200万円×0.09%×6/12ヵ月)×0.8=1,120円
従って中途換金による受取額は、
額面200万円+913円−1,120円=1,999,793円
以上により正解は、3.1,999,793円
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