問15 2022年9月実技(資産設計)
問15 問題文
綾乃さんは、海外旅行に行きたいと考えており、海外旅行傷害保険について、FPの小原さんに質問をした。小原さんが説明した下記<資料>の海外旅行傷害保険に関する次の(ア)〜(エ)の記述のうち、適切なものには〇、不適切なものには×を解答欄に記入しなさい。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
<資料>
[海外旅行傷害保険の概要]
契約者・記名被保険者:横川綾乃さん
保険期間 :2022年10月1日〜2022年10月7日
主な旅行先:ハワイ
旅行目的 :観光
補償内容 :傷害死亡保険金、疾病死亡保険金、傷害治療費用保険金、疾病治療費用保険金、携行品損害保険金、賠償責任保険金が担保されている。
(ア)「綾乃さんが、2022年10月1日にハワイ旅行に出発するため、自宅から空港へ向かう途中の自動車事故によるケガで医師の治療を受けた場合、保険金の支払い対象となります。」
(イ)「綾乃さんが旅行中に、旅行先のハワイで細菌性食中毒になり、ハワイの病院に入院し医師の治療を受けた場合、保険金の支払い対象となります。」
(ウ)「綾乃さんが旅行中に、旅行先のハワイのホテルにパスポートを置き忘れて紛失した場合、保険金の支払い対象となります。」
(エ)「綾乃さんが旅行中に、旅行先のデパートで陳列品をうっかり破損してしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合、保険金の支払い対象となります。」
問15 解答・解説
損害保険による個人のリスク管理に関する問題です。
(ア)は、○。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。また、本問の補償内容の1つである傷害治療費用保険金は、偶然な事故で被保険者がによるケガが原因で事故の日からその日を含めて180日以内に医師の治療が生じたときに支払われるものです。
よって、出国までに利用した国内交通機関で発生した事故による損害は、保険金支払いの対象外となります。
(イ)は、○。海外旅行傷害保険では、国外での地震・噴火・津波による傷害と、細菌性食中毒も特約なしで補償されます。
(ウ)は、×。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。また、本問の補償内容の1つである携行品損害保険金は、偶然な事故で被保険者が所有・携行する携行品の盗難・破損が生じた場合に、再取得価額で補償する際の保険金です。
よって、携行品の紛失・置き忘れは、保険金支払いの対象外となります。
(エ)は、○。海外旅行傷害保険は、海外旅行の目的で自宅を出発した時から、帰宅するまでが補償の対象期間です。
よって、旅行先で発生した事故による賠償責任は、保険金支払いの対象となります。
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