問20 2022年9月基礎

問20 問題文と解答・解説

問20 問題文

株式等の信用取引に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) 制度信用取引において、品貸料(逆日歩)が発生した銘柄について、売り方は品貸料(逆日歩)を受け取ることができる。

2) 信用取引による売買が成立した後に相場の変動による評価損が発生し、金融商品取引業者が定める最低委託保証金維持率を下回った場合、追加保証金(追証)を差し入れるなどの方法により、委託保証金の不足を解消しなければならない。

3) 信用取引の決済は、反対売買による差金決済によって行わなければならない。

4) 上場投資信託(ETF)は、現物取引による売買に限られており、信用取引による売買はできない。

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問20 解答・解説

株式の信用取引に関する問題です。

1) は、不適切。制度信用取引で信用売りをした場合、逆日歩が発生することがありますが、逆日歩とは、信用売りが多過ぎて貸し出す株が足りない場合、信用売りをしている投資家から徴収する、貸し株料に上乗せする株の品貸料のことです。よって、品貸料(逆日歩)を受け取ることができるのは信用買いをしている側(買い方)です。

2) は、適切。信用取引で売買した株式の値動きにより、委託保証金維持率割れ(約定価額の20〜40%よりも価額が上昇・下落)となった場合、追加保証金が必要です。
これがいわゆる「追証(おいしょう)」で、信用売り・信用買いのいずれであっても、株価が予想に反して含み損を生じて保証金が不足すると、保証金を追加するように証券会社から求められるわけです。
さらに、追加保証金が発生すると、その後株価が値上がり・値下がりして委託保証金率が一定の水準を回復した場合でも、追加保証金の解消とはならず、入金等による追加保証金の解消が必要となります。

3) は、不適切。信用取引の決済方法には、反対売買による決済(差金決済)と、「現引き・現渡し」による決済(現物決済)があります。
差金決済とは、原資産の受渡をせず、算出された損益に応じた金額(差金)のみを受け渡す決済方法です。現物決済と異なり、実際に株式と現金をやり取りせず、信用取引で利益が出れば利益分の金額を受け取り、損失が出れば、損失分の金額を証券会社に支払います。
また、現引きとは、信用取引で買った株を証券会社に現金を払って引き取ることで、現渡しとは、信用取引で売った株と同種同量の現物株を、証券会社に売り渡し、代金を受け取ることです。

4) は、不適切。ETF(上場投資信託)は、通常の株式と同様に、指値注文や成行注文、信用取引が可能です。

よって正解は、2

問19      問21

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