問9 2023年1月基礎
問9 問題文
保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 保険契約者の配偶者を被保険者とする終身保険について、保険契約を締結する場合や契約締結後に保険金受取人を変更する場合、当該配偶者の同意がなければ、その効力は生じない。
2) 損害保険の契約締結後に保険価額が著しく減少して保険金額を下回った場合、保険契約者は、保険者に対して、契約締結時に遡って保険金額および保険料の減額を請求することができる。
3) 損害保険契約における保険者は、保険事故による損害が生じた場合、当該損害に係る保険の目的物が当該損害の発生後に保険事故ではない理由により滅失したときであっても、当該損害をてん補しなければならない。
4) 保険契約者または被保険者の告知義務違反があった場合、保険者の保険契約の解除権は、保険者が解除の原因があることを知った時から1カ月間行使しないとき、または保険契約の締結の時から5年を経過したときに消滅する。
問9 解答・解説
保険法に関する問題です。
1) は、適切。契約者は、保険期間中や遺言での保険金受取人を変更可能ですが、保険契約締結時や変更時には被保険者の同意が必要です(ただし、保険金の支払事由発生後は変更不可)。
2) は、不適切。損害保険契約の締結後に保険価額が著しく減少して保険金額を下回った場合、保険契約者は保険金額およびそれに対応する保険料の減額を請求可能ですが、契約締結時に遡るのではなく、下回った時点以降の保険金額と保険料の減額を請求することになります。
3) は、適切。保険法により、損害保険では保険で補償されない事故で保険の目的物が滅失した場合には契約失効となりますが、保険事故で保険の目的物に損害が発生し、その後保険で補償されない事故で保険の目的物が滅失した場合には、保険会社は損害を補償することが必要です。
4) は、適切。保険会社が、お客さんの告知義務違反を知らなかった場合、契約締結から5年経過すると、保険の解除権が消滅します。
また、告知義務違反を知った場合には、1ヶ月以内に解除権を行使しないと、消滅します。
よって正解は、2
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