問7 2023年5月基礎

問7 問題文と解答・解説

問7 問題文

国民年金基金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 国民年金基金の加入員が、保険料納付猶予制度により国民年金の保険料を納付することを要しない者とされた場合、国民年金基金の加入員資格を喪失する。

2) 国民年金基金の加入員が、4月から翌年3月までの1年分の掛金を前納した場合、0.1カ月分の掛金が割引される。

3) 国民年金基金の終身年金A型または確定年金T型、U型、V型、W型、X型の加入者が年金受給前に死亡した場合、掛金納付期間の長短にかかわらず、遺族一時金として12万円が支払われる。

4) 国民年金基金の加入員が追納することができる国民年金の保険料の全部につき追納を行った場合、当該加入員の掛金の額は、当該追納が行われた日の属する月以後の特定追納期間に相当する期間(60月を上限)に限り、1月につき10万2,000円以下とすることができる。

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問7 解答・解説

国民年金基金に関する問題です。

1) は、適切。国民年金基金には、国民年金の第1号被保険者・任意加入被保険者が加入可能ですが、国民年金の保険料免除・猶予の対象となった場合には、国民年金基金の加入員資格を喪失します(産前産後休業による免除等を除く)。

2) は、適切。国民年金基金の掛金は、加入時の年齢や選択する給付の型などによって異なり、1年分の掛金を前納すると、0.1ヶ月分の掛金が割引されます。

3) は、不適切。国民年金基金の給付は「老齢年金」・「遺族一時金」があり、年金受給前や保証期間中に加入者が死亡した場合、掛金納付期間に応じた額の遺族一時金が支給されます。

4) は、適切。国民年金の保険料免除・猶予の対象となった場合には、国民年金基金の加入員資格を喪失しますが、その後免除・猶予分の国民年金保険料を追納した場合には、追納した被保険者期間(上限60月)に限り、掛金の上限が月額10万2,000円まで増額されます。
通常国民年金基金の掛金は月額68,000円までですが、追納期間分は増額できるため、一時期経済状況が悪くても、その後回復した場合にはある程度カバーできるようにしているわけですね。

よって正解は、3

問6      問8

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