問25 2023年5月基礎
問25 問題文
所得税の非課税所得に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 有料道路を使用せずに自動車で通勤している給与所得者に対し、勤務先から通常の給与に加算して支払われる通勤手当は、1カ月当たり最大で15万円までが非課税とされる。
2) 傷病手当金や出産手当金、出産育児一時金等の健康保険の保険給付として支給を受ける金銭は、その全額が非課税とされる。
3) 生命保険契約の収入保障特約において、当該年金受給権を相続により取得した相続人が受け取る毎年の年金額は、その全額が非課税とされる。
4) 地方公共団体に寄附(ふるさと納税)をした者が、寄附に対する謝礼として受け取った返礼品に係る経済的利益は、当該経済的利益が寄附金の額の3割以下であるときは非課税とされる。
問25 解答・解説
所得税の課税に関する問題です。
1) は、不適切。自家用車や自転車等で通勤している給与所得者に支給する通勤手当は、片道の通勤距離に応じて、一定限度額まで非課税です。なお、交通機関を利用して通勤している給与所得者に支給する通勤手当は、合理的な運賃額であれば、月額15万円まで非課税です。
2) は、適切。健康保険の傷病手当金や出産手当金、出産育児一時金等は、非課税です。
3) は、不適切。収入(所得)保障保険や収入保障特約により遺族が受け取る年金は、雑所得として所得税・住民税の課税対象です(ただし、相続税の課税対象部分を除く)。
4) は、不適切。ふるさと納税の返礼品は、経済的利益をその寄付団体から受けていることになるため、一時所得として総合課税の対象です(特別控除50万円超の場合に課税)。
よって正解は、2
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