問38 2023年5月基礎
問38 問題文
Aさんは、2017年12月に父からの相続により借地権(借地借家法の定期借地権等ではない)と借地上の住宅を取得し、2022年12月に地主から、その借地権が設定されている土地の所有権(底地)を買い取った。下記の〈条件〉に基づき、Aさんの底地買取りに伴う不動産取得税の税額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。
〈条件〉
・底地の買取価額は3,000万円である。
・この土地の固定資産税評価額は4,000万円である。
・この土地の借地権割合は60%である。
・不動産取得税の税率は3%である。
1) 24万円
2) 45万円
3) 60万円
4) 90万円
問38 解答・解説
不動産取得税に関する問題です。
土地・建物の不動産取得税=固定資産税評価額×4%(標準税率・本則)ですが、不動産取得税の税率の特例により、2024年3月31日までに不動産を取得した場合、土地・住宅の不動産取得税率は3%(住宅以外の家屋は4%)、課税標準は宅地の場合固定資産課税台帳登録価額の2分の1です。
ただし、底地(貸宅地)については相続税評価額では借地権割合分を減額評価できますが、固定資産税評価額は借地権を考慮しないため、土地全体の評価額となります。
よって本問の場合、買い取った宅地の固定資産税評価額4,000万円をもとに不動産取得税を算出します。
不動産取得税=固定資産税評価額4,000万円×1/2×3%
=60万円
よって正解は、3
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