問48 2023年5月基礎
問48 問題文
個人が相続により取得した財産の相続税評価に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1) 金融商品取引所に上場されている利付公社債の価額は、原則として、課税時期の最終価格と源泉所得税相当額控除後の既経過利息の額との合計額によって評価する。
2) 金融商品取引所に上場されている不動産投資法人の投資証券の価額は、原則として、課税時期の最終価格、課税時期の属する月以前3カ月間の毎日の最終価格の各月ごとの平均額のうち最も低い価額によって評価する。
3) 家屋の附属設備等のうち、庭木、庭石、あずまや、庭池等の庭園設備の価額は、売買実例価額、精通者意見価格等を参酌して評価する。
4) 販売業者が有するもの以外の書画骨とう品の価額は、売買実例価額、精通者意見価格等を参酌して評価する。
問48 解答・解説
相続税の財産評価に関する問題です。
1) は、適切。金融商品取引所に上場されている利付公社債は、源泉徴収後の既経過利息(購入日から相続開始日までの利息)と課税時期の最終価格(市場価格)の合計で評価します。
2) は、適切。上場不動産投資信託(J-REIT)や上場されている不動産投資法人の投資証券は、上場株式の評価方法に準じて、1口ごとに評価(相続発生日の終値、相続の発生月・前月・前々月の各終値月平均のうち、最も低い額)します。
3) は、不適切。庭園設備(庭木、庭石、庭池等)の評価額は、「その庭園設備の課税時期における調達価額×70%」で算出します。
つまり、現在の庭園を再度作り上げたと仮定して、その費用の70%相当額で評価するわけです。
4) は、適切。書画骨とう品等の美術品の相続税評価額は、美術品の販売業者が所有する美術品は棚卸資産として帳簿価額で評価し、一般の個人や会社等の販売業者以外が所有する美術品は、インターネット上の情報や市場の取引情報等の売買実例価額や専門家による鑑定結果等の精通者意見価格等を参考に評価します。
よって正解は、3
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