問18 2023年9月基礎
問18 問題文
株式累積投資および株式ミニ投資に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 株式累積投資は、一般に、毎月1万円以上200万円未満で設定した一定の金額(1,000円単位)で同一銘柄の株式を継続的に買い付ける投資方法である。
2) 株式累積投資を利用して買い付けた株式が単元未満株であっても、当該株式の名義人は当該株式を購入した投資家となる。
3) 株式ミニ投資に係る約定価格は、約定日におけるあらかじめ定められた取引所の市場価格に基づき決定され、当該取引所の一定時における最良気配の範囲内の価格または売買高加重平均価格となる。
4) 株式ミニ投資は、投資家から注文を受託した日が約定日となり、受渡日は原則として約定日から起算して3営業日目となる。
問18 解答・解説
株式累積投資・株式ミニ投資に関する問題です。
1) は、不適切。株式累積投資(るいとう)は、金融商品取引業者が選定した株式を、毎月一定日に指定した一定額(1万円以上100万円未満、1,000円単位)、同一銘柄を継続的に買い付けして投資する取引方法です。
2) は、不適切。株式累積投資(るいとう)で株式を買った場合、単元株数に達するまでは株の名義は取扱証券会社の株式累積投資口名義となるため、購入者は議決権の行使はできないものの、配当金は持ち株数に応じて配分されます。
3) は、適切。株式ミニ投資は、金融商品取引業者が選定した株式を、売買単位(単元)株数の10分の1単位で売買可能な取引で、取引所での取次ではなく金融商品取引業者との相対取引で売買されます。よって、価格の透明性・公正性を担保するため、株式ミニ投資の約定価格は約定日における取引所の市場価格に基づき決定され、その取引所の最良気配の範囲内の価格または売買高加重平均価格とされています。
※基本的には取引所の市場価格は最良気配(最も安い売り気配と最も高い買い気配のマッチング)に基づくため、注文日の翌営業日が約定日となる株式ミニ投資では、注文日翌日の寄り付きの価格で取引されます。
4) は、不適切。株式ミニ投資は、注文日の翌営業日が約定日となり、その寄り付きの価格で取引されます。また、指値注文はできず成行注文のみ可能で、受渡日は原則として約定日から起算して3営業日目(通常の株式と同じ)です。
よって正解は、3
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