問29 2023年9月基礎

問29 問題文と解答・解説

問29 問題文

個人事業税に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1) 個人事業税の課税標準は、原則として、当該年度の初日の属する年の前年中における個人の事業の所得によるが、当該個人が青色申告者であっても、個人事業税における所得の金額の計算上、青色申告特別控除は適用されない。

2) 駐車可能台数が10台未満の機械式立体駐車場を設置した月極駐車場を営んでいる場合、その事業に係る所得に個人事業税は課されない。

3) 不動産貸付業等の第1種事業に係る個人事業税の標準税率は、100分の5である。

4) 所得税の青色申告者は、個人事業税における所得の金額の計算上生じた損失の金額を翌年度以後3年間にわたって繰り越すことができるが、損失の金額を前年度に繰り戻すことはできない。

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問29 解答・解説

個人事業税に関する問題です。

1) は、適切。個人事業税は、原則として不動産所得と事業所得に対して課税されますが、個人の事業税には青色申告特別控除が適用されないため、所得金額に加算することになります。

2) は、不適切。立体駐車場等の建築物である駐車場は全て個人事業税の対象ですが、青空駐車場等の建築物がない駐車場は駐車可能台数が10台以上の場合に個人事業税の課税対象となります。

3) は、適切。個人事業税では、業種を第1種〜第3種に分類し、第1種(不動産貸付・物品販売・料理店等)と第3種(医師・弁護士・税理士等)は税率5%、第2種(畜産・水産等)は4%、第3種の一部(あんま・マッサージ・指圧等)は3%となっています。

4) は、適切。個人事業税では、青色申告者であれば、最長3年間の損失の繰越控除が適用できますが、個人事業税には繰戻還付制度がないため、申告方法に関係なく、損失があっても還付されません。

よって正解は、2

問28      問30

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