問45 2023年9月基礎
問45 問題文
下記の〈条件〉に基づき、長男Bさんが、家庭裁判所の審判や調停を経ることなく、遺産分割前に単独で払戻しを請求することができる預貯金債権の上限額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、妻Aさんは、被相続人の相続開始前に死亡している。また、記載のない事項については考慮しないものとする。
〈条件〉
(1) 被相続人の親族関係図
(2) 被相続人の相続開始時の預貯金債権の額
X銀行:普通預金600万円、定期預金1,500万円
Y銀行:定期預金720万円
※定期預金はいずれも満期が到来しているものとする。
1) 150万円
2) 270万円
3) 300万円
4) 470万円
問45 解答・解説
相続法に関する問題です。
被相続人の預貯金は、遺産分割の対象ですが、相続する「各口座ごとの預貯金額の3分の1×法定相続分」までは、他の共同相続人の同意無しで遺産分割前に引き出し可能(金融機関ごとに上限150万円)です(遺産分割前の払戻し制度)。
本問の場合、法定相続人は長男Bさん、長女Cさんの2人で、長男Bさんの法定相続分は1/2です。
よって、各銀行口座から引き出せる金額は以下の通りです。
X銀行:(600万円+1,500万円)×1/3×1/2=350万円>150万円 →150万円
Y銀行:720万円×1/3×1/2=120万円
合計金額:150万円+120万円=270万円
よって正解は、2
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