第5問 2023年9月応用
第5問 設例
次の設例に基づいて,下記の各問に答えなさい。
《設例》
Aさん(76歳)は、甲土地と、その土地上にある4階建ての賃貸マンションを所有している。Aさんは、最近、急逝した友人の遺族が遺産分割でもめていると聞き、自身の相続が発生した後、妻Bさん(69歳)や長女Dさん(40歳)たちが遺産分割でもめないように準備しておきたいと考えている。また、Aさんは、当該賃貸マンションの1階で経営する洋菓子店の経営を、昨年、生計を一にする長女Dさんに引き継いだが、事業用資産についてはそのままにしているため、長女Dさんに承継する方法を知りたいと思っている。
Aさんの親族関係図およびAさんが所有している甲土地に関する資料は、以下のとおりである。なお、Aさんは、孫Eさん(14歳)および孫Fさん(13歳)とそれぞれ普通養子縁組(特別養子縁組以外の縁組)をしている。
第5問 資料
〈Aさんの親族関係図〉
〈Aさんが所有している甲土地に関する資料〉
甲土地(Aさんが所有している自宅兼賃貸マンションの敷地)
宅地面積 :264u
自用地評価額:6,600万円
借地権割合 :60%
借家権割合 :30%
※甲土地上にある賃貸マンションは4階建て(600u)であり、各階の床面積は同一である(各階150u)。
※4階部分150uはAさんの自宅として使用し、妻Bさんおよび長女Dさん家族と同居している。1階部分のうち100uは長女DさんがAさんから使用貸借により借り受けて洋菓子店を営んでいる。1階部分のうち50u、2階および3階部分の各150uは賃貸の用に供している(入居率100%)。
※上記以外の条件は考慮せず、各問に従うこと。
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