問23 2024年1月基礎

問23 問題文と解答・解説

問23 問題文

2024年から始まった新しいNISAに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない事項については考慮しないものとする。

1) ある年の年末の非課税保有額が、つみたて投資枠1,200万円、成長投資枠400万円であった場合、その翌年中に、つみたて投資枠を利用して新たに購入することができる金額の上限は120万円である。

2) ある年の年末の非課税保有額が、つみたて投資枠600万円、成長投資枠1,200万円であり、その翌年中に、つみたて投資枠の商品を簿価残高で600万円分売却した場合、同年中に、つみたて投資枠を利用して新たに購入することができる金額の上限は120万円である。

3) ある年の年末の非課税保有額が、つみたて投資枠300万円、成長投資枠700万円であった場合、その翌年中に、成長投資枠を利用して新たに購入することができる金額の上限は240万円である。

4) ある年の年末の非課税保有額が、つみたて投資枠500万円、成長投資枠1,000万円であり、その翌年中に、成長投資枠の商品を簿価残高で700万円分売却した場合、同年中に、成長投資枠を利用して新たに購入することができる金額の上限は200万円である。

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問23 解答・解説

NISA(少額投資非課税制度)に関する問題です。

1) は、適切。2024年1月からの新NISAでは、年間の非課税投資上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、つみたて投資枠と成長投資枠の合計での非課税保有枠は最大1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)です。
よって、年末の非課税保有額がつみたて投資枠1,200万円・成長投資枠400万円という場合、つみたて投資を10年継続しつつ、その途中で成長投資枠400万円分を購入した状態であり、非課税枠の残額は200万円ですが、つみたて投資枠に使えるのは翌年120万円までということです。

2) は、不適切。2024年1月からの新NISAでは、年間の非課税投資上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、保有商品を売却すれば非課税枠が復活して枠の再利用が可能ですが、非課税枠が復活するタイミングは売却した翌年です。

3) は、適切。2024年1月からの新NISAでは、年間の非課税投資上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、つみたて投資枠と成長投資枠の合計での非課税保有枠は最大1,800万円です。
よって、年末の非課税保有額がつみたて投資枠300万円・成長投資枠700万円という場合、非課税枠の残額は800万円ですが、成長投資枠に使えるのは翌年240万円までということです。

4) は、適切。2024年1月からの新NISAでは、年間の非課税投資上限はつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、つみたて投資枠と成長投資枠の合計での非課税保有枠は最大1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)です。
よって、年末の非課税保有額がつみたて投資枠500万円・成長投資枠1,000万円という場合、翌年に成長投資枠を簿価残高700万円分売却すると、非課税枠が復活するタイミングは売却した翌年(再来年)となります。よって、翌年時点では非課税枠は復活せず、成長投資枠1,000万円を使ってしまっている状態となるので、成長投資枠に使えるのは上限1,200万円に到達するまでの200万円までということです。

よって正解は、2

問22      問24

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