問41 2024年1月基礎

問41 問題文と解答・解説

問41 問題文

顧客のプランニングを実行するうえで専門家との協働が必要な場合において、ファイナンシャル・プランニング技能士が依頼する「不動産関連の業務」と「その業務に適した専門家」の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。

1) 土地所有者の住所変更登記の申請=行政書士

2) 筆界特定の手続=不動産鑑定士

3) 地積更正登記の申請=土地家屋調査士

4) 建築物の設計、工事監理=管理業務主任者

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問41 解答・解説

FP倫理と関連法規に関する問題です。

1) は、不適切。司法書士法で定められている司法書士の主な独占業務は、他人の依頼を受けて業として行う「登記に関する手続の代理」や「法務局に提出する書類の作成」です。住所変更登記は、登記名義人が転居等により住所が変わった際に必要となる登記手続きですので、司法書士に依頼することになります。

2) は、不適切。筆界特定制度は、土地の所有権がどこまでかを特定するものではなく、隣り合う土地同士の、現地における筆界の位置を特定する制度です。筆界特定制度は土地所有者本人による申請だけでなく、弁護士・土地家屋調査士・司法書士が代理人として申請可能です。

3) は、適切。登記記録には、土地・建物に関する物理的状況(表示に関する事項)が記載されている「表題部」と、権利に関する事項が記載されいる「権利部」がありますが、建物の新築の登記や土地の分筆・地積等の「表題部」に関する登記は土地家屋調査士が、所有権の移転や抵当権の設定等の「権利部」に関する登記は司法書士が代理人となって申請します。
地積更正登記は、土地を測量した結果、測量した面積と登記されている面積が違う場合に行う登記手続きですので、土地家屋調査士が代理人として申請します。

4) は、不適切。建築物の設計・工事監理を独占業務とするのは、建築士です。なお、管理業務主任者は、マンション管理組合等との管理委託契約について、重要事項の説明や管理事務報告を行うことができる国家資格です。

よって正解は、3

問40      問42

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