問51 2024年5月応用

問51 問題文と解答・解説

問51 問題文

Mさんは、Aさんに対して、Aさんが定年後もX社の継続雇用制度を利用して雇用保険の一般被保険者として同社に勤務し続け、65歳で退職した場合の雇用保険の高年齢雇用継続基本給付金および高年齢求職者給付金等について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄(1)〜(6)に入る最も適切な数値を、解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

〈高年齢雇用継続基本給付金〉
I 「 高年齢雇用継続基本給付金は、算定基礎期間に相当する期間が( 1 )年以上あること、60歳以後の各月(支給対象月)に支払われた賃金額(みなし賃金を含む)が60歳到達時の賃金月額の75%相当額を下回ること等の要件を満たした場合に支給されます。
高年齢雇用継続基本給付金の額は、支給対象月ごとに、その月に支払われた賃金額の低下率に応じて一定の方法により算定されます。2020年に改正された雇用保険法により、2025年4月1日以後に60歳となる受給者については、給付金の額は最高で賃金額の( 2 )%相当額となります。
なお、月の初日から末日まで引き続いて介護休業給付金の支給を受けることができる休業をした月は、高年齢雇用継続基本給付金は支給されませんのでご注意ください」

〈高年齢求職者給付金等〉
II 「Aさんが65歳到達後にX社を退職して再就職を希望する場合、Aさんは、離職の日の翌日から( 3 )年を経過する日までに公共職業安定所に出頭し、求職の申込みをしたうえ、失業していることについての認定を受けることで、高年齢求職者給付金の支給を受けることができます。高年齢求職者給付金は一時金で支給され、その額は、算定基礎期間が1年以上ある場合、原則として、基本手当日額に( 4 )日を乗じて得た額となります。
Aさんが65歳到達後に雇用保険の適用事業所に再就職し、1週間の所定労働時間が□□□時間以上かつ( 5 )日以上の雇用見込み等の要件を満たす場合は、雇用保険の高年齢被保険者となります。労働時間の要件を満たさない場合であっても、Aさんが65歳到達後に複数の雇用保険の適用事業所に勤務し、そのうち2つの事業所(1つの事業所における1週間の所定労働時間が( 6 )時間以上□□□時間未満)の労働時間を合計して1週間の所定労働時間が□□□時間以上であって、2つの事業所のそれぞれの雇用見込みが( 5 )日以上である場合は、Aさんが厚生労働大臣に申出を行うことで、申出を行った日から特例的に雇用保険の高年齢被保険者となることができます」

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問51 解答・解説

雇用保険の高年齢雇用継続給付・高年齢求職者給付金に関する問題です。

〈高年齢雇用継続基本給付金〉
I 雇用保険の高年齢雇用継続給付は、雇用保険の被保険者期間が通算5年以上で、60歳到達時等の時点に比べて賃金が75%未満に低下した、60歳以上65歳未満の一般被保険者の方に支給されます(高年齢雇用継続基本給付金と高年齢再就職給付金の2種類)。

高年齢雇用継続基本給付金の支給額は最高で賃金額の15%ですが、2025年4月からは10%に縮小されます。制度の創設当初に比べて高齢者の雇用確保措置が進展してきていることから給付額が縮小され、将来的には廃止される見通しです。
なお、育児休業給付金や介護休業給付金の支給対象月には、高年齢雇用継続基本給付金は支給されません。

〈高年齢求職者給付金等〉
II 65歳以前から引き続き雇用されていた労働者が65歳以降離職した場合、雇用保険から一時金として、高年齢求職者給付金が支給されます。
高年齢求職者給付金を受給するには、基本手当と同様に、公共職業安定所(ハローワーク)に離職票を提出し、求職の申込みをすることで、失業の認定を受ける必要があり、受給期限は離職の日の翌日から起算して1年間です。
また、受給要件は、算定対象期間(原則は離職の日以前1年間)の被保険者期間が通算して6カ月以上あることで、受給額は被保険者期間が1年未満なら基本手当日額の30日分、1年以上なら50日分です。

雇用保険の高年齢被保険者となるには、65歳以上で週の所定労働時間20時間以上かつ31日以上の雇用見込み等の条件がありますが、複数就業する人(複数事業労働者)の場合、2つの事業所の週の所定労働時間の合計で判定されます(雇用保険マルチジョブホルダー制度)。
雇用保険マルチジョブホルダー制度により、65歳以上で複数就業する人は、2つの事業所の週の所定労働時間の合計が20時間以上(1つの事業所における週の所定労働時間5時間以上20時間未満)、かつ2つの事業所のそれぞれの雇用見込みが31日以上であれば、本人からハローワークに申出を行うことで、申出日から特例的に雇用保険の被保険者(マルチ高年齢被保険者)となることが可能です。

以上により正解は、(1)5(年) (2)10(%) (3)1(年)
(4)50(日) (5)31(日) (6)5(時間)

第1問          問52

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