問49 2010年1月基礎
問49 問題文
X社(非上場会社)の同族関係者であるA〜Hの所有株式数等は次のとおりである。E,F,Gがそれぞれ中心的な同族株主に該当するか否かの判定について,最も適切な組合せは次のうちどれか。なお,発行済株式総数は300株であり,X社株式はすべて議決権を有する普通株式である。
株主
株主Aとの関係 X社における地位 所有株式数 議決権割合
A 本人
代表取締役社長 90株
30.0%
B 妻
なし 30株 10.0%
C 父
代表取締役会長 60株
20.0%
D 長男 取締役営業部長
30株 10.0%
E 弟
なし
9株 3.0%
F
叔父(Cの弟) なし
9株 3.0%
G
甥(Eの長男) 経理部長
9株 3.0%
H
妹婿
監査役 30株 10.0%
I ―
従業員持株会
33株 11.0%
1) E:○ F:○ G:○
2) E:○ F:○ G:×
3)
E:○ F:× G:○
4) E:× F:× G:×
中心的な同族株主となる…○
中心的な同族株主とならない…×
問49 解答・解説
中心的な同族株主に関する問題です。
「中心的な同族株主」とは、同族株主のうち1人並びにその株主の配偶者、直系血族、兄弟姉妹及び一親等の姻族(特殊関係会社含む)が所有する株式の合計が、その会社の発行済株式総数の25%以上の場合の、株主です。
中心的な同族株主かどうかを判断する場合、「判断する人から見て中心的な同族株主の範囲がどこまでか」がポイントで、この問題では、それぞれEさん、Fさん、Gさんから範囲を確認し、範囲内の人の所有株式数を合計して判断します。
まずEさんから見た中心的同族株主の範囲は、Eさん自身と、兄のAさん、父のCさん、息子のGさんです。
それぞれが所有する株式数は9株、90株、60株、9株で合計168株で、発行済株式総数300株の56%です。よってEさんは中心的な同族株主となります。
次にFさんから見た中心的同族株主の範囲は、Fさん自身と、兄のCさんです。
それぞれが所有する株式数は9株、60株で合計69株で、発行済株式総数300株の23%です。よって25%に届きませんので、Fさんは中心的な同族株主となりません。
最後にGさんから見た中心的同族株主の範囲は、Gさん自身と、父のEさん、祖父Cさんです。
それぞれが所有する株式数は9株、9株、60株で合計78株で、発行済株式総数300株の26%です。よってGさんは中心的な同族株主となります。
したがって、正解は
3)
E:○ F:× G:○ 。
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