問16 2020年1月基礎

問16 問題文と解答・解説

問16 問題文

投資信託に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1) ファンド・オブ・ファンズは、複数の投資信託を主要な投資対象とする投資信託であり、投資信託約款において、株式や債券などの個別銘柄の組入比率を50%未満とする旨の記載があるものをいう。

2) アンブレラ型ファンドは、契約時に投資家があらかじめ設定された複数のサブファンドの中から投資対象を自由に組み合わせることができる投資信託であるが、運用中にサブファンドを組み替えることはできない。

3) ベア型ファンドは、先物やオプションなどを利用して、基準となる指数の値動きを上回る投資成果を目指す投資信託であり、相場の上昇局面ではより高い収益率が期待できる。

4) MRFは、主に証券会社で行う有価証券の売買その他の取引に係る金銭の授受の用に供することを目的とした投資信託であり、通常の投資信託と異なり、元本に損失が生じた場合に投資信託委託会社が補?することが認められている。

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問16 解答・解説

投資信託に関する問題です。

1) は、不適切。ファンド・オブ・ファンズは、要するに「投資信託に投資する投資信託」で、投資対象や運用スタイル等が異なる、複数の投資信託に分散投資する投資信託です。よって、原則として株式や債券の個別銘柄・CP・短期社債等には投資できません
予算上たくさんの投信に投資できない人でも、実質的に世界各地や様々な金融商品の投資信託に小口で投資できるメリットがあります。

2) は、不適切。アンブレラ型ファンドは、投資家が複数のサブファンドの中から投資対象を自由に組み合わせることができる投資信託で、運用中にスイッチングによってサブファンドを組み替え可能です。このため、投資環境や自身のライフプランの変化に応じた柔軟な運用が可能です。

3) は、不適切。先物やオプションといったデリバティブ(金融派生商品)で運用する投信(派生商品型の投資信託)には、ブル型とベア型がありますが、ブル型は、ベンチマークが上昇すると基準価額がベンチマーク以上に上昇し、ベア型は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するように設計されています。
つまり、ブル型(牛が角を突き上げる様子に由来)は、市場が上昇しているときに更に収益が上がる商品で、ベア型(熊が爪を振り下ろす様子に由来)は、市場が下落していても収益が上がる商品ということです(ただし、ブル型は市場下落時、ベア型は市場上昇時に、ベンチマークの変動以上に損失が拡大します)。

4) は、適切。MRF(マネー・リザーブ・ファンド)は、いわゆる追加型公社債投資信託の1つで、流動性・安全性が高い短期公社債などが運用対象です。MRFは、主に証券会社における有価証券の売買等の取引用資金の預け先として利用されるため、株式投資のために証券会社の口座に入金すると、自動的にMRFに投資したことになります。このため、元本割れとなった場合には、金融商品取引法で例外的に投資信託委託会社による損失補てんが可能とされています。
なお、ネット証券等では、MRF運用は希望者のみの場合や取り扱いが無い場合もあります(入金しても運用されない預け金となる)。

よって正解は、4

問15      問17

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