問17 2012年9月基礎
問17 問題文
純金積立に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。
1) 一定の月額投資金額を,各月の取扱会社の営業日数で除し,その金額で,金を毎日購入する仕組みが一般的である。
2) 積み立てた純金は,通常,時価での換金の他に,金地金での受取り,金貨やジュエリー等の加工品との交換もできる。
3) 純金積立は実物資産への投資になり,購入時に消費税が課税されるので,換金時に,金価格が消費税分値上がりしていないと実質的に損失になる。
4) 通常,金の国際表示価格である1トロイオンス当たりの米ドル価格を円貨換算した1グラム当たりの金額で取引する。
問17 解答・解説
純金積立に関する問題です。
1) は、適切。純金積立は、毎月一定の投資金額を各月の取扱会社の営業日数で割った金額で、毎日一定の金額で金地金を積立購入する金融商品です。
購入日が毎日あることで、購入時期を分散する効果が期待できるわけです。
2) は、適切。純金積立には、その時点の金価格相当のお金に換えて受け取る「時価換金」のほか、金地金等の現物(金の延べ棒・金貨・ジュエリーなど)を受け取る方法もあります。
3) は、不適切。純金積立は、購入時に消費税が課税されますが、換金時に売却額に対する消費税額が還付されます。
よって、将来の換金時に現在よりも消費税が増税されていると、その差分だけ利益を得ることになります。
4) は、適切。純金積立で表示される金価格は、1トロイオンス当たりの米ドル建て価格(国際価格)を円換算した、1グラム当たりの円価格で表示されます。
(トロイオンスとは、貴金属や宝石の原石の計量に用いられる独特の単位です。)
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