問19 2012年9月基礎
問19 問題文
株価500円で期待利子率8%・予想配当が12円の場合,定率で配当が成長して支払われる配当割引モデルにより計算した当該株式の配当に対する期待成長率として,最も適切なものはどれか。
1) 4.77%
2) 5.15%
3) 5.60%
4) 6.08%
問19 解答・解説
配当割引モデルに関する問題です。
「配当割引モデル」とは、将来投資家が得る配当を予想し、その合計を現在価値に割り引いて、現在の理論株価を求めようとするモデル のことです。
問題文の、「定率で配当が成長して支払われる配当割引モデル」とは、定率成長モデルと言われるもので、一定の割合で配当金が増加すると仮定して算出する方法です。
「定率成長モデル」では、予想配当や予想利益を、期待割引率から期待成長率を控除した値で除して、株式の内在価値(理論株価)を求めます。
定率成長モデルの理論株価(内在価値)=予想配当or予想利益÷(期待割引率−期待成長率)
で算出できます。
本問では、株価500円で期待利子(割引)率8%・予想配当が12円の場合の期待成長率を求めるため、
500円=12円÷(8%−期待成長率)
期待成長率=8%−12円÷500円=8%−2.4%=5.6%
従って正解は、5.6% です。
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