問14 2013年1月基礎
問14 問題文
自動車損害賠償責任保険と自動車保険に関する次の記述のうち,最も不適切なものはどれか。なお,事故発生日は平成22年4月1日以後とする。
1) 自動車保険の約款では,保険金の支払期限は,原則として保険金の請求が完了した日を含めて30日以内と定めている。
2) 自動車損害賠償責任保険,自動車保険ともに,保険金請求権の時効は3年である。
3) 自動車損害賠償責任保険は強制保険であり,原則としてすべての自動車と原動機付自転車に付保する必要がある。これを怠ると,1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。
4) 自損事故により自動車保険から被保険者本人が受け取る保険金のうち,後遺障害による保険金は一時所得となり,所得税・住民税の課税対象となる。
問14 解答・解説
自賠責保険と自動車保険(いわゆる任意保険)に関する問題です。
1) は、適切。損害保険の約款では、一般的に、保険金の支払期限は、原則として保険金の請求が完了した日を含めて30日以内としています。
このため、自動車保険・火災保険・傷害保険・賠償責任保険等の保険金支払期限は30日以内が基本です。
2) は、適切。被害者の自賠責保険や自動車損害賠償保障事業への請求権の時効は、損害および加害者を知ったときから3年(平成22年3月31日以前の事故は2年)です。
また、自動車保険(任意保険)の時効は、保険金請求権が発生した時点の翌日から3年(保険契約開始日が平成22年3月31日以前の契約は2年)です。
(自動車保険(任意保険)の場合、保険金請求権の発生時期は補償内容により異なります。 )
3) は、適切。自賠責保険は加入義務がある強制保険で、加入せずに自動車やバイク等を運行すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
4) は、不適切。入院・手術・通院・診断等の「身体の傷害に基因」して支払われる保険金・給付金は、非課税です。
なお、非課税となるのは、受取人が被保険者本人・配偶者・直系血族・生計同一の親族、のいずれかの場合に限られます。
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