問21 2012年9月基礎

問21 問題文と解答・解説

問21 問題文

コール・オプションのプレミアムの上昇要因として,最も適切なものはどれか。なお,金利の影響は考慮しないものとする。

1) 満期日までの期間の減少

2) ボラティリティの上昇

3) 原資産価格の低下

4) バリア条件(ノックインやノックアウト)の設定

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問21 解答・解説

オプション・プレミアムに関する問題です。
オプション・プレミアム(オプションの価格)は、オプションの買い手にとって有利な条件には上昇し、不利な条件には下落します。

1) は、不適切。満期までの残存期間が短くなるほど、コール・オプションもプット・オプションもプレミアムが低くなります。
(予想しやすい近い将来に関することを、わざわざオプションを買って備えるというのは、買い手に取って有利にならないというわけです)。

2) は、適切。ボラティリティ(価格変動の激しさ)が上昇すると、オプションの買い手は損失を限定しながらより多くの利益を上げられる可能性が高くなるため、買い手に有利となり、コール・オプションもプット・オプションもプレミアムは高くなります。

3) は、不適切。原資産価格が低下すると、コール・オプションのプレミアムは低くなり、プット・オプションのプレミアムは高くなります。
100円の大根を50円で買える権利がある場合、大根が30円に値下がりすると、50円で買える権利は不利になりますよね?よってこの権利の値段(プレミアム)も低下します。

4) は、不適切。バリア条件とは、一定価格(バリアー)に達すると有効・無効となるオプション取引における条件で、ノックインオプションは一定価格(バリアー)に達すると有効、ノックアウトオプションは一定価格に達すると無効となります。
コール・オプションを購入する場合、ノックイン設定だと一定価格に達しないとオプションが有効にならないため、原資産価格が少しくらい上昇しても、一定価格まで設定しない限り利益が出ないことになります。
また、ノックアウト設定だと一定価格に達するとオプションが無効になるため、原資産価格がどんどん上昇して利益が出たと思っても、一定価格まで達するとオプション自体が無効になり、利益が無かったことにされてしまいます。
以上により、オプションの買い手にとって、ノックインやノックアウトといったバリア設定は有利にならないことから、オプションのプレミアムは低くなります(コール、プットいずれも同じ)。

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